カズオイシグロの私を離さないで、小説映画テレビと綾瀬はるかとの対談について

更新日：2017-12-12

2017年ノーベル賞文学賞の受賞者は、イギリスの作家、カズオイシグロ氏です。昭和29年、1954年生まれの彼は、家族とともに５歳の時にイギリスに渡り、そして永住します。
彼はその後作家として成功、ベストセラー作家となり、ついにノーベル文学賞を手にしました。
そんな彼の代表作、私を離さないでNever Let Me Go　は2005年の作品ですが、その後、映画化され、日本ではテレビドラマ化され放映されました。
これらをまとめてみました。

ここでは小説、映画のあらすじに関して、ネタバレになるようなことは一切触れません。

カズオイシグロの私を離さないで、小説について

この小説Never Let Me Go　私を離さないで　は、2005年3月に発表されました。

この作品は、2005年のブッカー賞の最終候補にまで選ばれました

（ブッカー賞とはイギリスの文学賞で、世界的に権威のある文学賞の一つです。その年に出版された最も優れていると評価された長編小説に与えられます。選考対象としては、イギリス連邦およびアイルランド国籍の著者によって英語で書かれた長編小説となっております。）

この作品は、イギリスで100万部を越える売り上げとなり、英語圏の国々でベストセラーとなりました。

日本語翻訳版は土屋政雄氏が翻訳し、2006年4月に早川書房から発売され、その後、2008年8月にはハヤカワepi文庫からも文庫版が発売されています。

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2017年度ノーベル文学賞がイシグロに送られた際には、その受賞理由である

「世界と繋がっている、という我々が持っている幻想、その裏に実は隠されている深淵を、偉大な感情力で明るみに引き上げた」

という彼の小説の世界を体現するイシグロの代表作として、本作をあげる人が多かったとのことです。

カズオイシグロ　私を離さないで　映画版と家で見る方法

2010年にはこの小説はイギリスで映画化されました。脚本・制作総指揮はアレックス・ガーランド（、イギリスの小説家、脚本家、映画プロデューサー、映画監督）映画監督はマーク・ロマネク（アメリカの映画監督）、主演女優はキャリー・マリガン（イギリスの女優「17歳の肖像」）、主演俳優はアンドリュー・ガーフィールド（アメリカ生まれのイギリスの俳優「沈黙−サイレンス−」「ハクソー・リッジ」）、他、キーラ・ナイトレイ（イギリスの女優「つぐない」）も出演。

この作品は、2010年9月3日に第37回テルライド映画祭（アメリカ、コロラド州テルライドで毎年開催される映画祭）で初めて上映され、その後第35回トロント国際映画祭、第54回ロンドン映画祭、第23回東京国際映画祭などで上映されました。

現在、日本で見られる方法としては、楽天などでこの作品のDVD, Blu rayが発売されています。

わたしを離さないで [ キャリー・マリガン ]

カズオイシグロ「私を離さないで」の舞台化

この小説は、2014年4月末から6月初めまで、蜷川幸雄演出　倉持裕脚本で舞台化されました。
主演、多部未華子、他のキャストは三浦涼介、木村文乃、床嶋佳子、銀粉蝶ら。
彩の国さいたま芸術劇場開館２０周年記念として上映されました。他にも、名古屋の愛知県芸術劇場と大阪梅田、シアター・ドラマシティでも上演されました。
舞台は全3部構成で、約3時間。東北とおもわれる場所を物語の舞台としていたそうです。蜷川幸雄氏の素晴らしい演出を堪能できたという感想だったそうです。