2025年10月11日、西武ライオンズのエース・今井達也投手(27歳)が、ポスティングシステムを利用した今オフのMLB挑戦の意向を球団に正式に申し入れたことが明らかになった。秋季練習初日の練習後、広池浩司球団本部長と面談し、希望を伝えたという。西口文也監督は「夢をかなえてあげたいけど、そりゃ痛い」と複雑な心境を吐露。西武は今季8勝の高橋光成投手(25歳)もポスティングを容認する方針で、投手陣の「二枚看板」流出の危機に直面している。一方、今井は今季9勝5敗、防御率3.12、奪三振率9.8を記録し、3年連続2桁勝利(最終登板で達成か)を果たした。MLBスカウト9球団18人以上が視察に訪れ、米敏腕代理人スコット・ボラス氏(菊池雄星や吉田正尚担当)と契約済みで、本格移籍に向けた動きが加速している。 今井は9月時点で「メジャーに行きたいとは一言も言っていない」とシーズン集中を強調していたが、シーズン終了後の10月に入り、将来的な挑戦を「タイミングを逃したくない」と公言。初のMLB公式球を使ったキャッチボールで「どこまで通用するのかな」と意欲を語った。 ニュースの分析解説背景と今井の魅力
リスクと課題
移籍先予想今井のMLB移籍成功率は 高め(70-80%) と見る。ボラス氏の後押しとスカウトの視察数から、複数オファーが期待できる。主な候補は投手需要の高い球団で、以下に可能性を整理。ボラス氏の傾向(西海岸・大都市優先)を考慮し、契約規模は中堅(3-5年、総額1000万-3000万ドル)想定。
| 球団 | 可能性 | 理由と詳細 |
|---|---|---|
| ロサンゼルス・ドジャース | 高(80%) | 投手王国で日本人選手(大谷、山本由伸)実績豊富。ボラス氏のコネ強く、開幕ローテ争いに即戦力としてフィット。最速球とスライダーがマチャド級打者対策に有効。Xでも「ドジャースの次なる日本人エース」との声。スライダー中心の投球がTatis Jr.対策にマッチ |
| ニューヨーク・ヤンキース | 中高(70%) | 伝統球団で東海岸市場。吉田正尚のレッドソックス経由ボラス組と親和性高く、コール・シャインハウアーらの後継として。スカウト視察最多で、年俸高騰の可能性大。 |
| シアトル・マリナーズ | 中(60%) | 西海岸で菊池雄星成功例あり。剛速球がパシフィックな風向きに合い、若手育成に最適。投手王国としてローテ厚み増強狙い。 |
| テキサス・レンジャーズ | 中(50%) | ボラス氏の影響力強く、DeGromらの穴埋め。テキサス市場で日本人ファン層厚く、契約金アップ要因。 |
| サンディエゴ・パドレス | 低中(40%) | 西海岸でダルビッシュ有の後継候補。が、予算次第。 |
ドジャースが本命で、ポスティング解禁(11月頃)後のワールドシリーズ後即決着か。失敗してもNPB復帰(西武優先?)の道筋あり。オフの動向は西武再建の鍵を握るだろう。