日本で「三大流星群」と呼ばれるのは、毎年比較的安定して多くの流星が見られるしぶんぎ座流星群（1月）、ペルセウス座流星群（8月）、ふたご座流星群（12月）の3つです。これらは国立天文台なども公式に三大流星群として紹介しています。
以下に主な特徴を比較表でまとめます（データは国立天文台、IMO、NASAなどの信頼できる情報に基づく一般値。実際の出現数は天候・場所・月齢により変動）。
| 項目 | しぶんぎ座流星群 (Quadrantids) | ペルセウス座流星群 (Perseids) | ふたご座流星群 (Geminids) |
|---|---|---|---|
| 極大時期 | 1月3〜4日頃 | 8月12〜13日頃 | 12月13〜14日頃 |
| 活動期間 | 短い（数時間〜1日程度） | 7月下旬〜8月下旬 | 12月上旬〜中旬 |
| 理論最大出現数 (ZHR) | 120〜130個/時 | 100〜110個/時 | 120〜150個/時 |
| 現実的な期待値 (好条件時) | 20〜50個/時（年によりムラ大） | 40〜60個/時 | 50〜100個/時（最も安定） |
| 流星の速度 | 速い (41 km/s) | とても速い (59 km/s) | 遅め (35 km/s) |
| 流星の特徴 | 明るい火球が多い | 速く明るく、痕が残りやすい | 明るく黄色みがかり、火球多め |
| 放射点 | うしかい座・りゅう座付近（北東の空、明け方高くなる） | ペルセウス座（北東の空、深夜高くなる） | ふたご座（東の空、一晩中見やすい） |
| 母天体 | 小惑星2003 EH1（または彗星） | スイフト・タットル彗星 | 小惑星3200 Phaethon |
| 観測のしやすさ | 活動期間短く予測しにくい、寒い | 夏で暖かく人気、お盆時期 | 冬で寒いが安定・多産 |
| 全体評価 | 年により当たり外れ大 | 人気No.1（夏の風物詩） | 年間最強（安定度最高） |
三大流星群はそれぞれ魅力が違うので、1年に3回のチャンスを楽しめます。実際の写真例をいくつか紹介します。
しぶんぎ座流星群の様子 0 “.splitlines()しぶんぎ座流星群の明るい流星（読売新聞より）” “LARGE” 1 “.splitlines()しぶんぎ座流星群の複数流星（日本気象協会より）” “LARGE”
ペルセウス座流星群の様子 2 “.splitlines()ペルセウス座流星群の鮮やかな軌跡（国立天文台より）” “LARGE” 3 “.splitlines()ペルセウス座流星群の夜空ショー” “LARGE”
ふたご座流星群の様子 7 “.splitlines()ふたご座流星群の美しい複数流星” “LARGE” 8 “.splitlines()ふたご座流星群のピーク時の様子（ウェザーニュースより）” “LARGE”
放射点の比較（星図例） 4 “.splitlines()流星群の放射点イメージ（国立天文台）” “LARGE”
これらの流星群は毎年楽しみな天文イベント。条件が揃えば一生の思い出になるはずです！