スウェーデンの「no-go zones」詳細(2026年1月現在)
スウェーデンで「no-go zones (警察や救急が容易に入れない地域)」と呼ばれるのは、厳密にはスウェーデン警察が公式に分類する「脆弱地域(utsatta områden / vulnerable areas)」 のことです。警察はこれを「低社会経済的地位が続き、犯罪活動が高い影響を受ける地域」と定義しており、メディアや右派勢力で「no-go zones」と呼ばれていますが、警察自身は「no-go zones」という表現を公式に使っていません (一部の報道やSNSでそう呼ぶのは誇張や政治的ニュアンスを含む場合が多い)。
最新の分類状況(2025年12月2日警察報告更新版) スウェーデン警察の2025年12月最新報告によると、全国で65の脆弱地域 が指定されています。これは2023年の59地域から増加したように見えますが、主に既存地域の境界再定義によるもので、実質的な新規増加は限定的です。
内訳 : 特に脆弱地域(särskilt utsatta områden / particularly vulnerable areas) : 19地域(警察活動が極めて困難、またはほぼ不可能。ギャング支配が強く、警察・救急は護衛なしで入れないケースが多い) リスク地域(riskområden) : 15地域(特に脆弱への悪化リスクが高い) 脆弱地域(utsatta områden) : 残り(低所得・犯罪多発だが、まだ特に脆弱ほどではない) 主な特徴と問題 : これらの地域は主にストックホルム、ヨーテボリ、マルメ などの大都市郊外に集中。移民・難民背景住民が多い低所得地区で、経済格差、失業率の高さ、並行社会(パラレル・ソサエティ)の形成が背景。 治安悪化の具体例 : ギャングによる銃撃・爆破事件の頻発(2022年ピーク後、2025年には半減傾向だが依然深刻)。 子供(未成年)のギャングリクルート増加(2025年警察報告で「全自治体に拡大」と警告)。 警察・消防・救急が攻撃されるケースあり(護衛なしでは入れない「no-go」状態)。 2025年のポジティブ変化: 一部地域(ストックホルム2区、マルメ4区)で犯罪減少。政府の新法(安全ゾーン導入、監視強化、厳罰化)でギャング対策が進み、射撃事件が2022年比で半減。 代表的な脆弱地域例(2025年12月リスト一部抜粋) ストックホルム周辺 : Rinkeby, Tensta, Rosengård, Granängsringen(新規追加)など。ストックホルムだけで24地域以上との指摘も。 ヨーテボリ : Biskopsgården(特に脆弱)、Bergsjön(特に脆弱)、Hammarkullen(特に脆弱)。 マルメ : Rosengård(特に脆弱)、Sevedなど。 その他 : Vivalla(オレブロ)、Skäggetorp(リンシェーピング)など。 「no-go zones」の実態と議論 実態 : 特に「特に脆弱地域」では、ギャングが地域を支配し、警察が日常的に立ち入るのが危険なため、事実上の「no-go」状態。救急隊も警察護衛が必要になるケースが報告されています。ただし、完全に警察が入れないわけではなく 、作戦時は大規模投入で対応可能。 メディア・政治的扱い : 右派や保守系(例: スウェーデン民主党支持者)は「移民政策失敗の象徴」として「no-go zones」と強調。リベラル側は「経済的脆弱地域」「スティグマ化を助長する表現」と批判。SNS(Xなど)では2025-2026年も「65のno-go zones」として拡散され、欧州移民政策批判の材料に。 改善傾向 : 右派政権下の対策(安全ゾーン法、資産没収強化、電子監視拡大)で2025年は射撃事件激減。警察報告でも「混合的進展(一部改善、一部悪化)」と評価。 スウェーデンのこれらの地域は、2015年難民危機後の統合失敗が象徴する問題ですが、2025年以降の厳格対策で徐々に改善の兆しが見えています。ただし、特に脆弱な19地域は依然として深刻で、「取り返しがつかない」 との保守派の警告(百田尚樹氏の指摘もこれに連動)が続いています。詳細リストや地図はスウェーデン警察公式サイトやThe Local Swedenなどで確認可能です。
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