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カーリング女子日本代表はいつから国際的に弱くなったのか? 今後の展望

カーリング女子日本代表の国際競争力低下のタイミングと分析

カーリング女子日本代表は、2010年代後半から2020年代初頭にかけて急激に国際的な競争力を高め、ピークを迎えました。具体的には、2018年平昌オリンピックでの銅メダル(LS北見/ロコ・ソラーレ)2022年北京オリンピックでの銀メダル(ロコ・ソラーレ)という、2大会連続メダル獲得が象徴的です。この時期、日本は世界トップレベル(カナダ、スイス、韓国、スウェーデンなど)と互角に渡り合える「黄金時代」でした。

しかし、2023シーズン頃から国際的な競争力が低下し、弱体化が顕在化しました。以下で、近年の主な結果を基にタイミングを特定し、原因を分析します。最後に今後の展望を述べます。

近年の主な結果(2018年以降のハイライト)

  • 2018平昌五輪: 銅メダル(予選5勝4敗→準決勝敗退→3位決定戦勝利)。ロコ・ソラーレの「そだねー」ブームで国内人気爆発。
  • 2022北京五輪: 銀メダル(予選5勝4敗→準決勝勝利→決勝敗退)。史上最高成績。
  • 2023世界選手権: ロコ・ソラーレが6位(予選敗退)。まだ上位キープ。
  • 2024世界選手権: SC軽井沢クラブ(日本代表)が11位(3勝9敗)。オリンピック出場枠獲得に失敗(直近2大会の成績で枠が決まるルール)。
  • 2025世界選手権: フォルティウス(日本代表)が9位(4勝8敗)。再び枠逃し→最終予選(OQE)でノルウェーに6-5で勝利し、ミラノ・コルティナ2026五輪出場権獲得。
  • 2026ミラノ・コルティナ五輪(現在進行中): フォルティウス代表。予選リーグで1勝5敗前後(スイスに金星も、韓国・カナダ・米国などに敗北)。準決勝進出(上位4チーム)が極めて厳しい状況。過去2大会のロコは予選5勝4敗で突破していたのに対し、序盤から苦戦。

低下の転機: 明確に2023-2024シーズン。ロコ・ソラーレが日本選手権で4位(2024年)と低迷し、代表を逃した頃です。以降、世界選手権で上位(メダル圏内)から遠ざかり、予選苦戦が常態化。X(旧Twitter)でも「ロコじゃなきゃ」「フォルティウス弱い」といった声が目立ち、ファン心理にも影響が出ています。41158

弱体化の原因分析(近年の結果を踏まえて)

低下は「一夜にして」ではなく、構造的な要因が重なった結果です。主に以下の3点。

  1. ロコ・ソラーレの世代交代遅れと国内競争激化
  • ロコの主力(藤澤五月33歳、吉田知那美34歳、鈴木夕湖34歳、吉田夕梨花32歳前後)はベテラン化。2024日本選手権4位、2025も3位と国内で勝てず、代表落ち。グランドスラム優勝(2023)などの国際実績は残すが、国内選考(日本選手権+代表決定戦)でSC軽井沢やフォルティウスに敗北。
  • 一方、SC軽井沢(上野美優ら若手中心)フォルティウス(吉村紗也香34歳、小野寺佳歩34歳、近江谷杏菜36歳らソチ世代)が台頭。国内レベルは向上したが、これらのチームは国際経験がロコほど豊富でない。2024世界11位、2025世界9位は「予選突破すら危うい」結果で、世界トップ(カナダ1位、スイスなど)との差が露呈。4056
  1. 国際環境の変化と日本特有の課題
  • 他国の強化: カナダ・スイス・スウェーデン・韓国が戦略・技術で進化。日本は「ショット精度の安定性」や「アイス適応」で劣勢(例: 2026五輪でスキップ吉村の成功率70% vs 米国96%の差)。
  • 資金・活動環境: フォルティウスは北海道銀行スポンサー撤退後、資金難(クラウドファンディング依存)。海外遠征が少なく、リンク練習不足。ロコは30社超のスポンサーで安定していたが、代表交代で全体の「国際露出」が減った。
  • 大会形式の影響: 世界選手権・五輪は10チーム総当たり。ロコ時代は「粘り強さ」で4敗突破できたが、新チームは序盤ミス(スチール失点)が致命的。Xでは「緊張でガチガチ」「8エンドが鬼門」と指摘。5255
  1. ポジティブな側面: 全体レベルの底上げ
  • 低下は「弱くなった」より「競争激化」。日本選手権上位3チーム(ロコ、SC、フォルティウス)が互角で、グランドスラム準決勝に日本3チーム進出(2025)。カーリング人口増加(2000年代「カーリング娘」ブームの遺産)で、若手(ロコ・ステラなど)が育ちつつある。

今後の展望

短期(2026ミラノ五輪): 1勝5敗でも巻き返し可能。過去ロコも予選苦戦からメダルを取った例あり。残り試合で「ここから強い」(小野寺佳歩コメント)精神を発揮し、3-4勝で予選突破→メダル圏内を狙え。吉村スキップの「勝つイメージ」(本人の言葉)を体現すれば、3大会連続メダルも現実的。失敗しても「経験値蓄積」として次に繋がる。1054

中長期(2030札幌五輪?): 世代交代が鍵。フォルティウスは「最後の五輪」感あり。若手中心の新チーム(例: ロコ・ステラのFISU優勝組)を世界ツアーで鍛え、代表決定戦を「国内最強決定戦」に。資金面ではJOC・協会の支援強化を。開催地有利(札幌?)で再び「黄金時代」復活の可能性大。日本カーリングは「レベル向上中」なので、悲観せず継続支援を。

総じて、ピーク後の「調整期」。ロコの功績が基準になり「弱くなった」と見えやすいが、競技全体の成熟を示す好材料です。フォルティウスの奮闘に期待しつつ、ファンとして温かく見守りましょう!

katchan17