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大谷翔平選手故障者リスト入り、右肘にPRP注射治療。その方法と効果は?

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大谷翔平選手故障者リスト入り

日本人メジャーリーガーの彗星、大谷翔平選手が、故障者リストに入りました。
その理由が、右ひじの故障です。内側側副靱帯部分断裂、6月7日にPRP療法を受けました。

彼は昨年10月にも同じ問題があり、その時にもPRP療法を受けているという報道は既にされています。

さて、大谷選手が受けたこのPRP治療法とはどんな治療法なのでしょうか?それについてまとめてみました。

大谷翔平が受けるPRP療法とは?

PRPは、「Platelet Rich Plasma」(多血小板血漿)の略です。
そして、これを用いたPRP療法は、自己多血小板血漿注入療法(PRP療法)」と言います。

血液中にある血小板を使いて、皮膚などの組織の若返りを図る治療法です。が、歯科インプラント、骨再生、火傷治療、創傷治療に今まで用いられてきました。

これは、血小板から放出される成長因子が持つ組織修復能力を利用した、すなわち「自然治癒力」を利用した再生医療治療法のひとつです。

そして、整形外科においては、スポーツ選手の腱や筋肉の損傷への非ステロイド治療としての導入のみならず、高齢者のひじやひざの関節の痛みの治療などで使われています。

この治療が効果がなければ、もしくは、靱帯断裂が広範囲でこの治療法が効果ないと判断された場合は、内側側副靱帯再建手術(靱帯移植手術)、トミージョン手術を受けるのが投手の右ひじ治療の流れとなっています。これは、ダルビッシュ投手、松坂投手が受けた治療です。

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肘の故障にPRP療法が効く理由は?

血小板には、止血作用があることが一番の特徴ですが、それとともに、様々な成長因子を放出して、体の組織の損傷部分を修復する働きがあります。

血小板が放出する成長因子には、細胞増殖や血管の形成を促進する因子(PDGF、TGF、EGF、VEGFなどのサイトカイン)があります。それらが損傷部位に直接働きかけることによって、細胞の増殖が促進されて、それによって修復機能が高まり、自然治癒力で治療します。

ヤンキースの田中投手も右ひじの故障に対し、この治療を受けたことがあります。そして、現在も主力選手として大活躍中です。

大谷翔平が受けるPRP療法の方法は?

PRP療法は自由診療で行われています。すなわち、保険診療としては認められていません。自分の血液を使う安全性の高い再生医療のひとつですが、日本においては、2014年に施行された再生医療等の安全性確保等に関する法律の規制により、実施施設は厚生労働省への届け出が義務付けられています。これによって、一定基準の安全性が確保されています。

この、PRP治療の方法としては、PRPを注射器を用いて患部に注入することがメインです。そして安静にした後にリハビリを行います。
詳しいPRP療法の流れとしては、患者本人の血液を採血し、遠心分離機にかけます。そして、血小板を含む多血小板血漿(PRP)を抽出します。

それを注射器に入れて、患部に注射します。患部への投与の仕方は、目視で行うか、超音波エコーガイドを用いて行う場合があります。また、投与回数、投与間隔なども、現在のところ、患者個別の症状や医師の独自判断によってバリエーションがあります。

まとめ

大谷翔平選手が右肘の故障で離脱しました。PRP治療を再び受けたというニュースが入りました。数週間後のリハビリの後で、投手として復帰できるかどうか、注目したいところです。

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