貴乃花親方の退職理由と今後の予定について

投稿日：2018-09-25

大相撲の元横綱貴乃花親方（４６）が、９月２５日に日本相撲協会に退職届を提出しました。
この突然の出来事ですが、本日記者会見でその理由などの説明がありました。
貴乃花親方の退職理由と今後の予定をまとめました。

貴乃花親方の退職理由は？

貴乃花親方の記者会見の内容が明らかになってきました。
退職届を提出した理由について
「以前親方が出した告発状の事実無根を認めるか、さもないと、親方の廃業するように、との要請を受けた。告発を事実無根と認めることは私にはできない。だから廃業となった。」と説明しました。

この背景は以下の通りです。
貴乃花親方は弟子の貴ノ岩（２８）に対する元横綱日馬富士（３４）の傷害事件を巡り、報告義務を怠ったなどとして今年１月に協会理事を解任されています。

しかし、３月９日、貴ノ岩の受けた暴行事件に関して、内閣府に告発状を提出しました。これは協会側からしたら面白いわけはなく、協会側から告発状は事実無根であるという有形無形の圧力を親方は受けてきました。

また、３月の春場所での親方の無断欠勤や、弟子の貴公俊（２１）による暴行問題の監督責任を問われて同月に「年寄」への２階級降格処分を受けております。親方本人は、降格処分を受け入れて出直しの意向を示していました。

しかし、さらなる問題が発生しました。

全ての親方は９月２７日の理事会までに、５つある一門のいずれかに所属しなければ厳罰が下される可能性がある、ということが本人に正式に告知されないまま決まっており、その状況の中、貴乃花親方は無所属の状態が続いていました。

詳しい内容ですが、日本相撲協会は7月の協会理事会で、全ての親方は5つある一門（出羽海、二所ノ関、高砂、時津風、伊勢ケ浜）のいずれかに所属しなければいけない、ということを確認していました。
貴乃花親方は全親方のうち唯一、所属先が決まっていない状態でした。
この状態が続けば「厳罰」が下される可能性がありました。

その厳罰の前に身を引いたというのが実情と思われます。