ノーベル賞授賞式2019はいつ?会場テレビ中継は？吉野彰氏最新情報と講演内容

投稿日：2019-12-09

ストックホルム旧市街ノーベル博物館

ノーベル賞は各分野で秀でた研究者に贈られる賞です。長い間、世界的な権威となっています。
今年は、日本人受賞者、吉野彰氏が表彰されます。これは楽しみですねね。
ノーベル賞授賞式2019はいつ?会場は？テレビ中継は？吉野彰氏最新情報とノーベルレクチャーの講演内容をまとめました。

ノーベル賞授賞式2019はいつ行われる？

ノーベル賞の授賞式の日付は毎年12月10日と決まっています。

今年は、現地時間12月10日2019火曜日午後4:30 からスタートです。日本とは時差が8時間あるので、日本時間では12月１１日午前０時半から式が始まります。

ノーベル平和賞の情報は以下の通りです。

The Nobel Peace Prize award ceremony including the lecture by Abiy Ahmed Ali takes place in the Oslo City Hall, Norway, on 10 December. The live stream starts at 13.00 CET.

これは日本時間では12月10日21時です。

ノーベル賞授賞式2019が行われる会場はどこ？

ノーベル賞の授賞式は北欧のスウェーデンの首都、ストックホルムで開催されます。会場は、ストックホルムの中心部にあるHötorgetという広場に面するストックホルムコンサートホールです。

この授賞式には招待状が来た人しか入ることができません。

受賞者はスウェーデン国王カール16世グスタフからメダルを授与されます。そして、賞状と賞金の目録を受け取ります。

そして、ノーベル平和賞だけは、ノルウェーの首都オスロで授賞式が現地時間１３時に行われます。そして、その夜には現地での晩餐会が行われます。

ちなみにスウェーデンとオスロには時差がありません。

ノーベル賞授賞式2019はテレビ中継される？

日本の地上波がライブ中継することはないと思われますが、11日のニュースでは授賞式の様子、晩餐式の様子が報道されるでしょう。特に日本人の受賞者がいる場合はインタビューも含めより長い時間放映されます。2018年がまさにそうなりました。

また、ノーベル賞の公式ホームページ（http://www.nobelprize.org/）で授賞式の様子をライブ中継しており、これは世界中、日本からでも見ることができます。

晩餐会の映像は日本では後日にノーベル賞公式ホームページで観ることができます。

吉野彰氏最新情報と講演内容について

ノーベル賞吉野彰さん 1000人を前に記念講演
2019年12月9日 0時11分ノーベル賞
ことしのノーベル化学賞の受賞者に選ばれた吉野彰さんが、スウェーデンのストックホルムで「ノーベルレクチャー」と呼ばれる記念講演を行い、「持続可能な社会は技術革新によってまもなくやってくる。電池はその中心的役割を担う」と述べました。

「ノーベルレクチャー」は、その年の受賞者が受賞理由となった研究の道のりや意義について、一般の人に向けて話すノーベル賞の伝統行事の一つです。

吉野さんは、日本時間の８日夜、ストックホルム大学のホールで約1000人の聴衆を前に『リチウムイオン電池の開発経緯とこれから』と題して講演しました。

吉野さんは、冒頭で「企業研究者として受賞したことに日本中が興奮した。また、支えてくれた家族への大きな贈り物になった」と感謝を述べました。

そして、みずからの生い立ちを振り返り、小学校の時にファラデーの「ロウソクの科学」を読んで科学に興味を持ったことや、旭化成に入社後、ノーベル化学賞受賞者の白川英樹さんが開発したプラスチックを使って電池の研究を始めたことなどを語りました。

また、リチウムイオン電池の開発に当たって安全性を高める実験を繰り返したエピソードを紹介し、「試作した電池に衝撃を与えても発火しなかった時にリチウムイオン電池の実用化を確信できた」と振り返りました。

さらに、リチウムイオン電池は持続可能な社会の実現につながる技術だとして、自然エネルギーで充電した自動運転の電気自動車が普及した吉野さんが思い描く未来のビジョンを動画で紹介しました。

最後にメッセージとして、「持続可能な社会は技術革新によってまもなくやってくる。電池はその中心的役割を担う」と締めくくりました。

講演が終わると、ノーベル化学賞を受賞する３人がそろって舞台に上がり、会場は大きな拍手で包まれ、吉野さんも満面の笑みを浮かべていました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191209/k10012207201000.html