U-20日本代表、U20W杯ベスト16敗退…延長後半のPK献上でフランス代表に敗れる　試合詳細と解説

試合概要

FIFA U-20ワールドカップチリ2025のラウンド16で、U-20日本代表はU-20フランス代表と対戦。グループステージを3戦全勝（7得点無失点）で首位通過した日本は、開始から主導権を握り、シュート26本を放つ超猛攻を展開したが、決定機を決めきれずスコアレスで延長戦へ。延長後半アディショナルタイム（120+3分）にハンドによるPKを献上し、0-1で敗退。2003年大会以来のベスト8進出はならず、22年ぶりの8強入りも逃した。試合概要

試合経過

• 前半: 日本が序盤から猛攻。前半2分にMF佐藤がチャンスを作り、シュート数は13:4と圧倒。フランスのカウンターを凌ぎ、無失点で折り返し。
• 後半: 日本は後半29分にMF横山夢樹とMF中川育を投入し、攻撃を活性化。37分にFW小倉へのファウルでチャンスも得点ならず。フランスに盛り返されるが、0-0で延長へ。
• 延長前半: 日本が決定機を量産するも、フランスGKの好セーブに阻まれる。
• 延長後半: 終了間際、相手のリクエストからVAR介入で日本のハンドが認定されPK。フランスがこれを決め、0-1。日本は最後のパワープレーでシュートを放つが外れ、終了。

項目	日本	フランス
シュート数	26	12
枠内シュート	6	3
ポゼッション	58%	42%
得点	0	1 (PK)

(データは報道に基づく推定値。実際の公式統計はFIFAサイト参照。)

解説: なぜ日本は敗れたのか

日本はグループステージの勢いを維持し、フランスを攻守で上回った。特に前半のプレスとビルドアップが効果的で、フランスの個の強さを封じた。しかし、最大の問題は決定力不足。決定機を26本のシュートで作りながら、枠内が少なく、GKのセーブやポストに阻まれた。これは「決め切る力や最後の質」の欠如を示す典型例で、世界レベルの試合ではこうした細部が命運を分ける。

フランスは守備が乱れがちだったが、延長戦での集中力とPKの勝負強さが光った。日本は無失点記録を延ばしたが、最後のハンド（市原主将のものか？）が痛恨。監督の船越優蔵は「勝たせてあげたかった」と悔しさを語り、主将DF市原吏音は「これが世界の戦い」と現実を認めた。

今後の展望: この世代はロス五輪（2028年）を目指す。石井久継（湘南ベルマーレ、2得点）や北選手（ソシエダB）の活躍が光り、A代表へのステップアップが期待される。大会全体で無失点突破の堅守は強みだが、攻撃の精度向上が必要。

X上では「面白い試合だった」「決めきれず残念」「未来は明るい」などの声が多く、選手の奮闘を称える投稿が目立つ。