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なぜ反ワクチン政党 参政党に投票する有権者がいるのか?

参政党は、コロナ禍で反ワクチン(特に新型コロナワクチンへの強い懐疑・反対)を強く打ち出した政党として知られ、現在も一部で「反社会的」「極右」「陰謀論的」と批判されることが多いです。しかし、支持者は決して「全員が反社会的」ではなく、むしろ普通の生活を送る中間層・無関心層が一定数いて、投票する理由は多岐にわたります。以下に、主な背景と理由を、調査・報道・分析に基づいて整理します。

支持者の主な特徴(調査・分析から)

  • 政治的立場:右寄り(自認平均6.1/10程度、自民に近い)が多く、政府不信が強い。テレビ・新聞よりYouTubeを情報源にし、陰謀論やスピリチュアリティ(自然派・代替医療)に親和性が高い層も含む。
  • 年齢・属性:40〜50代女性が多く、無党派・無関心層(これまで投票しなかった人)が目立つ。若年層も一部取り込み、コロナ禍で初めて政治に関心を持った人も。
  • きっかけ:コロナ禍以降に新規で反ワクチンになった人は、政治関心が薄く、陰謀論・スピリチュアル・自然派食品・代替医療から入るケースが多い。これが参政党支持に繋がった(東大・鳥海教授らのツイート分析)。

なぜ「反ワクチンなのに」投票するのか? 主な理由

参政党支持者の多くは「反ワクチンだけ」が動機ではなく、複合的な不満・期待が重なる形です。調査(朝日・毎日・プレジデントなど)でよく挙がるポイントは以下の通り。

  1. 政府・既存政党への強い不信・失望
  • 自民党の長期政権で「失われた30年」「物価高放置」「外国人優遇(と感じる)政策」が続いていると感じる層。
  • コロナ対策(ワクチン推進・行動制限)で「国民の命や自由を軽視した」との被害者意識が強い。特に「ワクチンは強制」「副反応被害無視」との不満が、参政党の「命を守る」主張に響く。
  1. 「日本人ファースト」「外国人問題」への共感
  • 移民増加・オーバーツーリズム・外国人犯罪(と感じる事例)への漠然とした不安を、参政党が「静かな侵略」「行き過ぎた外国人受け入れ反対」と明確に代弁。
  • 調査では「日本人ファースト」への共感が7割近く、「反ワクチン」より高い(都議選分析)。排外主義的と批判されるが、不安を抱く普通の人が支持。
  1. 食・健康・教育・経済政策の入り口の広さ
  • 反ワクチン以外に「消費税廃止・積極財政」「食料自給率向上」「オーガニック・自然派」「子育て・教育重視」「再エネ賦課金廃止」など、生活に直結する政策が幅広い。
  • 有機農業や環境に関心ある層、子育て世代も取り込みやすい。「薬に頼らない自己免疫力強化」など、一見まともに見える表現でソフトにアピール。
  1. 「普通の人」の代弁者としての魅力
  • 既存政党に「見捨てられた」「声が届かない」と感じる中間層(特に無党派・無関心層)が、参政党の「ひとりひとりが日本」「DIY政党」スローガンに共感。
  • SNS拡散で「初めて選挙に興味を持った」人も多く、熱心な支持者が口コミ・動画で広げる。

「反社会的」と見なされる批判の背景

  • 初期の反ワクチン主張(「殺人兵器」など過激表現)、陰謀論的要素(ディープステート・国際ユダヤ資本など)、党首・支持者のトラブル(暴言・脅迫まがい行為)が原因。
  • 一部支持者の排外主義的言動や、党内の独裁批判(神谷代表中心)で「カルト」「極右」とのレッテル。
  • しかし、支持者の大半は「普通の日本人」で、政策理解が浅く「不満のはけ口」として投票するケースも(「叩けば叩くほど伸びる」現象)。

まとめ

参政党に投票する有権者は「反ワクチンだから反社会的」ではなく、コロナ禍の政府不信 + 生活不安 + 外国人への漠然とした警戒 + 既存政党への失望が重なり、「ここだけが本気で言ってくれる」と感じる層が多いです。特に無関心層が「初めての投票先」として選ぶため、支持が急拡大した側面があります。

一方で、陰謀論的要素や排外主義的側面は公衆衛生・社会統合のリスクとして警戒されており、支持拡大が「普通の人」の不満の表れであると同時に、民主主義の歪みを示す現象とも言えます。最終的に投票するのは個人の判断ですが、政策のエビデンスや党のガバナンスを冷静に見極めることが重要です。

katchan17