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最新世論調査 参政党 支持率が半分に ニュースの分析解説 10月28日

参政党支持率半減のニュース分析解説

ニュース概要

2025年10月下旬の複数世論調査で、参政党の政党支持率が前月比で大幅に下落し、半減近くの水準に落ち込んだことが明らかになりました。主な調査結果は以下の通りです(前回調査からの変動を括弧内に記載)。

  • ANN世論調査(10月25-26日実施):7.8% → 3.5%(-4.3%)
  • 産経・FNN世論調査:8.3% → 5.0%(-3.3%)
  • 朝日新聞世論調査:8% → 4%(-4%)
  • ANN世論調査(別回):9.8% → 3.5%(-6.3%)
  • 日経・テレビ東京世論調査:10% → 6%(-4%)

これらの数字は、9月頃のピーク(8-10%台)から急落したもので、野党内では依然として上位を維持していますが、国民民主党(6-9%)や立憲民主党(7-9%)との差が縮小。無党派層(18-22%)への流出が顕著です。一方、自民党の支持率は高市早苗新総裁就任の「ハネムーン効果」で上昇(33-37%)しており、全体の政党支持率の低迷(上位3党合計で50%未満)が続く中、参政党の勢いが失速した形です。X(旧Twitter)では「参政党の支持率半減!」と驚きの投稿が相次ぎ、保守層の間で「高市効果か?」との声が広がっています。

背景と分析

参政党は2022年の結党以来、SNSを活用したポピュリズム路線(反移民、伝統回帰、日本人優先のスローガン)で急成長。2025年参院選では比例で8-10%の支持を集め、野党第2位に躍進しましたが、9月以降の支持率ピークは自民党の石破内閣低迷(支持率30%台)と連動していました。しかし、高市早苗氏の自民党総裁選勝利と内閣発足(10月中旬)が転機に。以下に主な下落要因を分析します。

  1. 高市内閣の「保守票回帰」効果:
  • 高市氏の保守・右派イメージが、参政党の支持基盤(主に30-40代男性、SNS重視層)を自民党に引き戻しました。共同通信の調査では、参政党支持者の71-78%が高市内閣を支持しており、グリーン・シップ社の日次データでも9月中旬以降、参政党支持が2-3ポイント減少。一部支持者は「保守のアイドルは高市で十分」との心理が働いた可能性が高いです。X投稿でも「高市誕生で参政党の勢いが止まった」「自民に戻った」との指摘が目立ちます。
  1. 政策・イメージの限界露呈:
  • 参政党の急伸は「反ワクチン」「反グローバリズム」などの陰謀論寄り主張が若年層に響きましたが、選挙後の現実路線化(例: 都議選での議席獲得失敗)が失望を招きました。読売新聞の分析では、30代男性の支持流出が顕著で、国民民主党(中道現実派)や無党派へのシフトが見られます。また、党首・神谷宗幣氏の過激発言が中高年層の警戒を呼び、全体支持の天井化を招きました。NHKの年代別データでは、40代支持(12.9%)がピークですが、50代以上で急落しており、都市部偏重の弱さが露呈。
  1. 全体政治環境の影響:
  • 自民党の支持回復(高市効果で+4-10%)と公明党の連立離脱後の安定化が、野党全体の支持を圧迫。参政党は維新(5-7%)を上回るものの、れいわ新選組(2-3%)や日本保守党(1-2%)との「極右票」の取り合いも激化。Xでは「参政党は野党トップなのに半減は痛い」「高市が保守票を独占」との議論が活発で、支持者の熱狂が一時的だったことを示唆します。

これらの要因は相互に関連し、参政党の「ブーム型」支持構造の脆さを浮き彫りに。過去の新興政党(例: 維新の2012年ピーク後低迷)と類似しており、持続的な政策深化が課題です。

今後の予想

  • 短期(11-12月): 下落傾向が続き、3-5%台で推移。高市内閣の支持率が60%台を維持すれば、自民回帰が進み、参政党は無党派層の取り込みに苦戦。次期衆院選(2026年予定)に向け、都道府県議選での巻き返しが鍵ですが、失敗すれば2%台への転落リスクあり。
  • 中期(2026年衆院選): 比例票で5-7%確保可能だが、単独過半数は厳しく、国民民主党との連携模索か。高市政権のスキャンダル発生で保守票が再流出すれば、8%回復のチャンス。Xの若年支持(SNS拡散力)が強みですが、過激路線継続で中道層離反の恐れ。
  • 長期展望: ポピュリズムの「右肩上がりトレンド」を維持するには、経済・福祉政策の具体化が必要。神谷氏のメディア露出増や、若手候補擁立で底上げを。全体として、自民の保守支配が強まる中、参政党は「ニッチ野党」として存続する可能性が高いが、維新並みの低迷(3%台)も想定されます。ファンの声(X投稿)では「支持率なんて気にせず国民運動を」との楽観論もありますが、データ上は厳しい戦いです。最新動向は各メディアの継続調査を注視しましょう。
katchan17