トヨタ新型ハイラックス公開まとめ(2025年11月10日ワールドプレミア)
トヨタは本日(2025年11月10日)、タイ・バンコクで新型ハイラックス(第9世代)の世界初公開を行いました。現行モデル(2015年海外デビュー、2017年日本復活)から約10年ぶりのフルモデルチェンジで、「タフでアジャイル」をテーマに、デザインの刷新、電動化の推進、オフロード性能の強化を図っています。生産はタイで継続し、アジアを中心に2026年以降順次発売。日本市場ではディーゼルモデルが2026年年央(6月頃)から導入予定です。以下に、サイズ、エンジン、性能・特徴、価格、発売時期、ライバル比較をまとめます。
1. サイズ(全長×全幅×全高、ホイールベース)
新型ハイラックスは、現行モデル(全長約5,325mm×全幅1,855mm×全高1,815mm、ホイールベース3,085mm)とほぼ同等のミッドサイズピックアップを維持しつつ、ボディの拡大と剛性向上を図っています。主なスペックは以下の通り(ダブルキャブ基準、プロトタイプベースの推定値):
- 全長: 約5,330mm(現行同等)
- 全幅: 約1,855mm(現行同等)
- 全高: 約1,815mm(GR SPORT IIで車高引き上げにより+20-30mm)
- ホイールベース: 約3,085mm(現行同等)
- 最小地上高: 約216-230mm(オフロードモデルで強化)
- 荷台容量: 約1m×1.5m、積載量715-1,000kg(BEVモデルで715kg維持)
- トレーラー牽引: 最大3,500kg(現行同等)
ボディタイプはシングルキャブ/ダブルキャブ/エクストラキャブを継続。IMVプラットフォームを進化させたラダーフレームを採用し、剛性20%向上で悪路走破性を強化しています。
2. エンジン・パワートレイン
全方位電動化を掲げ、多様なエンジンラインナップを展開。現行の2.4L/2.8Lディーゼル中心から、ハイブリッド/BEV/FCEVへシフトします。
- 2.8L ターボディーゼル(主力、現行ベース進化): 出力約204PS/500Nm(現行150kW/500Nmから微増)。6速MT/AT。燃費約10-12km/L(WLTP)。
- 48Vマイルドハイブリッド(ディーゼル+電動アシスト): 2.8Lディーゼルに48Vシステム追加。燃費5%向上(約11-13km/L)、スムーズな加速。2026年欧州/アジア導入。
- 2.7L ガソリン: 出力約166PS/245Nm。MT/AT対応、低価格帯向け。
- BEV(電気自動車、プロトタイプ): 出力未公表、航続距離約240km(WLTP)。積載715kg、牽引1,600kg維持。2026年以降アジア/欧州発売。
- FCEV(燃料電池、将来的): 2028年導入予定、水素燃料で航続600km以上。
日本仕様はディーゼル+48Vハイブリッドが中心。4WDシステムに後差動限滑差動器やヒルディセントコントロールを標準化。
3. 性能・特徴
- 走行性能: オフロード強化(GR SPORT IIでトレッド拡大、アプローチアングル増加)。サスペンション改良でオン/オフロード両立。最高速度約180km/h、0-100km/h加速約10秒(ディーゼル)。
- 内装・快適装備: 8-10インチタッチディスプレイ(Toyota Smart Connect、Apple CarPlay/Android Auto対応)。JBL 9スピーカーオーディオ、デジタルドライバーディスプレイ。素材質感向上、静粛性強化(騒音低減20%)。
- 安全装備: Toyota Safety Sense最新版(自動ブレーキ、車線維持、ブラインドスポットモニター)。5つ星ANCAP評価維持。
- その他特徴: バイオメタン燃料対応プロトタイプ公開。カスタム性高く、GRパーツ充実。将来的にPHEV追加可能性あり。
4. 価格
日本国内価格は未発表ですが、現行(約380-500万円)から電動化分で+10-20%上昇の見込み。推定価格帯:
- ベースディーゼル(シングルキャブ4×2): 約400-450万円
- 上級ディーゼル/ハイブリッド(ダブルキャブ4×4): 約450-550万円
- GR SPORT II: 約550-600万円
- BEVモデル: 約600万円以上(補助金次第で変動)
海外参考(インド/オーストラリア換算):約2,800万円-3,500万円(ベース)。詳細はトヨタ公式サイトで2026年春確認を。
5. いつから買える?(発売時期)
- 世界発売: 2026年春以降(アジア優先、タイ生産)。
- 日本発売: 2026年年央(6月頃)からディーゼルモデル導入。ハイブリッド/BEVは2026年末-2027年。
- 受注開始: 公開直後からディーラー予約可能(詳細未定)。
6. ライバルとの比較
新型ハイラックスは、フォード・レンジャー、いすゞ・D-MAXを中心に競合。耐久性と電動化で優位を狙います。主な比較(現行ライバルベース、2025-2026年モデル想定):
| 項目 | トヨタ ハイラックス (新型) | フォード レンジャー (現行) | いすゞ D-MAX (現行) |
|---|
| サイズ (全長/幅/高) | 5,330/1,855/1,815mm | 5,370/1,860/1,880mm | 5,300/1,880/1,790mm |
| エンジン | 2.8Lディーゼル (204PS/500Nm) + 48Vハイブリッド/BEV | 2.0L/3.0Lディーゼル (170-250PS/405-600Nm) + PHEV予定 | 1.9L/3.0Lディーゼル (163-190PS/360-450Nm) |
| 燃費 (WLTP) | 10-13km/L (ハイブリッド) | 8-11km/L | 9-12km/L |
| 価格 (日本推定) | 400-600万円 | 450-650万円 (並行輸入) | 350-500万円 (並行輸入) |
| 強み | 耐久性/電動化多様性/トヨタ信頼性。オフロード最強。 | 快適性/先進装備/PHEV対応。欧米市場リーダー。 | 積載/燃費/価格。商用特化。 |
| 弱み | 価格高め、内装質感で欧米勢に劣る可能性。 | 耐久性でハイラックスに劣る声。 | デザイン/装備がシンプル。 |
| 総合評価 | グローバル販売2,000万台超の王者。電動化で未来志向。 | ハイラックス最大のライバル。PHEVで勝負。 | コストパフォーマンス高。タイ市場でハイラックスと競合。 |
- vs フォード・レンジャー: レンジャーは内装/走りの洗練度で勝るが、ハイラックスの耐久性(BBCの耐久テストで証明)と電動化幅広さが優位。タイ/オーストラリアで販売台数トップ争い。
- vs いすゞ・D-MAX: D-MAXは価格/積載で商用向きだが、ハイラックスは装備/電動化でリード。タイで直接競合、D-MAXの2019年フルチェンジ後シェア拡大中。
- その他ライバル: 三菱・トライトン(日本再販2024年、価格安め)、マツダ・BT-50(D-MAX共有)、VW・アマロック(プレミアム志向)。ハイラックスはトヨタのグローバル網で販売網が強み。
新型ハイラックスは、ピックアップの「タフネス」を保ちつつ、電動化で環境対応を進化させた一台。購入検討者はディーラー相談を。日本導入が待ち遠しいですね! 詳細はトヨタ公式発表をチェック。
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