HPV（ヒトパピローマウイルス）はキスで感染する可能性があります。処女・童貞で性交渉がなくても感染リスクは存在

はい、HPV（ヒトパピローマウイルス）はキスで感染する可能性があります。ただし、処女・童貞であっても、性交渉がなくても感染リスクは存在します。以下に詳しく説明します。

---

1. キスによるHPV感染の可能性

• 口腔HPV（口の中に存在するHPV）は、深いキス（ディープキス）を通じて唾液や粘膜接触により感染することがあります。
• 特にHPV16型など、口腔がんや咽頭がんに関連する高リスク型もキスでうつるケースが報告されています。
• アメリカがん学会（ACS）やCDCも、口腔性交だけでなくキスでも感染しうると認めています。

---

2. 処女・童貞でも感染する理由

• HPVは性器だけでなく、口、喉、皮膚にも感染します。
• 性交渉がなくても：
• ディープキス
• 口腔性交（オーラルセックス）
• 指や性具の共有（まれ）
  → これらで粘膜同士が接触すれば感染リスクあり。

例：処女の女性が、口腔HPVを持っている男性とディープキス → 女性の喉にHPVが感染 → 将来、喉頭がんリスクに。

---

3. 感染確率は？

• キス1回で感染する確率は低い（数％程度と推定）。
• ただし、複数回・長時間のキスや相手が口腔HPV保菌者だとリスクは上がります。
• 世界の成人の1〜7％が口腔HPVを保菌（無症状）。

---

4. 予防法

方法	効果
HPVワクチン（ガーダシル9など）	口腔HPVにも一部効果あり（特に9価）
ディープキス控える	リスク低減
相手の口腔衛生状態を確認	間接的な予防

注意：ワクチンは性交前が理想ですが、すでに感染していても他の型を防げるので、処女・童貞でも接種推奨。

---

結論

「処女・童貞＝HPVゼロ」ではない
キス（特にディープキス）で感染する可能性は確かにある
→ ワクチン接種とリスク理解が重要です。

（参考：CDC, Journal of Clinical Oncology, 日本産科婦人科学会）