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中国 J-20「威龍」(Mighty Dragon) 2025年12月時点の最新詳細まとめ

J-20「威龍」(Mighty Dragon) 2025年12月時点の最新詳細まとめ

項目公式/信頼できる公開情報(中国側・珠海航展等)実戦性能(西側インテリジェンス・専門家推定)備考・最新動向(2025年)
正式名称成都 J-20A(初期型)/J-20B(最新量産型)/J-20S(複座型)通称「威龍」、NATOコード:Furtive
初飛行/実戦配備2011年1月/2017年3月(最初の部隊配備)2025年現在 約280–300機配備(世界最多第5世代機)
全長/翼幅/高さ20.3–21.2 m/13.01 m/4.69 m
最大離陸重量約37–38トンF-22(38トン)とほぼ同等
エンジン(2025年現在)・J-20A:WS-10C(推力146kN級)
・J-20B:WS-15(推力180–190kN、ベクタードノズル)
WS-15は2024年から本格量産、2025年現在 約70–80%の機体がWS-15搭載WS-15完成で超音速巡航(スーパークルーズ)実用化
最大速度マッハ2.0–2.25マッハ1.8–2.0(実戦負荷時)WS-15搭載機はアフターバーナー無しでマッハ1.6以上巡航可能
実用上昇限度20,000 m以上
航続距離内部燃料のみ 約6,000 km(空中給油なし)実戦半径 約2,000–2,500 km
ステルス性能正面RCS:0.01–0.05 m²(F-22の1/10–1/5程度)側面・後方RCSはF-22よりかなり大きい正面に限ればF-35と同等レベル、側面はF-35より劣る
主兵装倉胴体下メイン倉:PL-15×4発(またはPL-17×2発)
側面倉:PL-10×2発(短距離)
最大12発(外部ハードポイント使用時)世界で唯一「内部6発以上」搭載可能な第5世代機
アビオニクス・大型AESAレーダー(2000+ T/Rモジュール)
・分布式光電システム(EOTS/EODAS類似)
・全方位赤外線センサー6基
センサーフュージョンはF-35並みと評価2025年からAI支援戦闘システム「智雲」搭載開始
最新派生型(2025年)① J-20B:WS-15+カナード除去+新ステルスコーティング
② J-20S:複座型(2024年初飛行、2025年部隊配備開始)
複座型は無人機指揮・電子戦・ネットワーク中枢用2025年珠海航展でJ-20S+忠誠翼竜(無人機)編隊飛行を初公開
実戦部隊数約12個旅団(1旅団24機)=約290機(2025年11月時点)東部・南部戦区に重点配備(台湾・南シナ海担当)2026年には400機超の計画

J-20が本当に脅威なのか?(2025年現在)

項目J-20(WS-15搭載最新型)F-22A(米国)F-35A/B(日米)結論(2025年)
正面ステルス◎(F-35並)◎◎正面からの探知は極めて困難
超音速巡航◎(マッハ1.6+)◎◎(マッハ1.8)×初めてF-22以外で実用レベル
先撃ち能力(PL-15)◎◎(300km級)○(AIM-120D)射程で完全に優位
センサー・ネットワーク◎◎(分布式+AI)◎◎F-35と同等か一部上回る
機動性○(カナード除去で改善)◎◎ドッグファイトではまだF-22に劣る
総合BVR戦闘力◎◎2025年時点で「F-22以外には完全に優位」

自衛隊にとっての現実的脅威(2025年12月時点)

  • 台湾有事シナリオでは、J-20が200機以上投入可能(米軍予測)。
  • 自衛隊のF-35Aは2027年度末まで55機程度 → 数で完全に圧倒される。
  • J-20は沖縄近海までスーパークルーズで到達 → スクランブル発進しても先に撃たれる可能性大。
  • 2025年のレーダー照射事件(J-15)も、背後にJ-20の護衛・指揮があった可能性が高い(衛星画像で同時期にJ-20が東シナ海展開)。

一言で言うと(2025年12月現在)

「J-20はもはや『開発中』ではなく、世界最強クラスの実戦第5世代戦闘機。
F-22が退役に向かう中で、西側が唯一対抗できるのはF-35のネットワーク戦力だけ」
という状況に完全に移行しています。

katchan17