| 項目 | 公式/信頼できる公開情報(中国側・珠海航展等) | 実戦性能(西側インテリジェンス・専門家推定) | 備考・最新動向(2025年) |
|---|---|---|---|
| 正式名称 | 霹靂-17(PL-17) NATOコード:CH-AA-12 Auger(またはPL-20) | 中国最長射程クラスの第5世代空対空ミサイル。PL-XXプログラムの産物で、PL-15の後継/補完型。 | |
| 射程 | 公式非公開(推定300–400 km) 高高度発射時:500 km超(セミ・ボールティック軌道) | 高価値目標(AWACS/タンカー)向け:最大1,000 km(一部中国メディア主張) | 米AIM-260 JATM(推定200–300 km)を上回る。2025年珠海航展で400 km級のモックアップ展示。 |
| 推進方式 | デュアルパルス・ソリッドロケットモーター(推力ベクタリング付き) | 2段加速(マッハ4超巡航、終末加速でマッハ6可能) | ラムジェット(PL-21)案を廃止し、ロケット方式を選択。燃料効率高く、ECM耐性強化。 |
| 誘導方式 | ・中間:慣性+衛星(BeiDou)+双方向データリンク ・終末:AESAアクティブレーダー+IRシーカー(マルチモード) | 捕捉距離:70–100 km LOAL/LOBL対応、ECCM(電子対抗手段)強化 | 赤外線窓付きでジャミング耐性高く、ネットワーク中心戦対応。AI支援ターゲット識別可能。 |
| 速度 | 最大マッハ4–6 | 巡航マッハ4、終末マッハ5以上 | PL-15(マッハ4–5)より高速。回避困難なハイパーソニック級終末段階。 |
| 全長/直径/重量 | 約6 m/Φ0.3 m/約600–700 kg | PL-15(4 m、210 kg)の1.5倍サイズ。低ドラッグ設計+4枚制御フィンで機動性確保。 | |
| 弾頭 | 高爆破片・貫通型(推定30–40 kg) | AWACS/大型機破壊向け。非致死的モード(EMP)可能性あり。 | |
| 対応機種 | J-16(主)、Su-30MKK、Su-35、J-10C、J-35(内部搭載改修済み) | J-20(外部のみ、内部非対応) 最大4発搭載(外部) | 2025年5月:J-35内部ベイ対応確認(ステルス維持)。パキスタンJ-10C統合試験中。 |
| 実戦配備状況 | 2016年テスト開始、2022年部隊配備、2025年現在 約200–300発運用中 | 南部/東部戦区重点(台湾・南シナ海) | 2025年1月:J-10Cテスト飛行公開。パキスタン輸出検討(PL-17Eとして)。 |
| 最新改良型(2024-2025) | PL-17改:射程500 km超、折り畳みフィン+新型AESAシーカー | ハイパーソニック終末誘導(マッハ6+) | 2025年2月:中国SNSで「PL-XX」後継(800 km級)言及も、PL-17改が本流。 |
PL-17は世界最長射程の空対空ミサイルとして、中国の空戦優位を確立。2025年12月6日のレーダー照射事件(J-15使用)で示されたように、J-20/J-35+PL-17のコンボは「先制無敵」状態を生む。自衛隊F-15J(AIM-120D)では対処不能で、ネットワーク戦(AWACS保護)が鍵。パキスタン輸出で地域バランス崩壊の兆しあり。