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ナウル共和国政府観光局公式アカウント(@nauru_japan)の過去問題事例まとめフィンランドつり目事件

ナウル共和国政府観光局公式アカウント(@nauru_japan)の過去事例まとめ

@nauru_japanは、ナウル共和国政府観光局の公式日本語アカウントで、フォロワー約58万人(2025年12月現在)。運営は日本人スタッフが中心で、ユーモアを交えた投稿が特徴。主な活動はナウルの観光PR、弁当写真投稿、日本-ナウル友好促進だが、時折外交・人権関連で丁寧かつ皮肉を効かせた対応をし、炎上を逆手に人気を高めている。過去の主な事例を時系列・カテゴリで整理。

1. 日常・観光PR系の定番事例(アカウントの基盤)

  • ナウル弁当投稿シリーズ: ほぼ毎日、フライドチキン・ポテト・マグロなどの弁当写真を「ナウル弁当」と称して投稿。「日本よ、これがナウル弁当だ!!」「ナウル弁当いかがっすかー」などユーモラスなキャプションで人気。2025年11月〜12月だけでも10回以上投稿され、数千〜数万いいねを獲得。
  • ナウル紹介・歴史投稿: ナウルの基本情報(面積、人口、独立史)、古い資料(戦前日本の調査書)、釣り写真、台地復興計画などを真面目に紹介。例: 2025年7月の「ナウル台地復興計画」投稿や、2020年の戦前資料入手報告。
  • フォロバ100%ポリシー: プロフィールに明記し、フォローされたら即フォロバ。突然の引用RTやフォローでファンを増やす「捕捉」戦術が有名(例: 「ナウルに捕捉されたら〜」という投稿を即引用)。

2. 外交・人権関連の過去事例(今回のフィンランド騒動の前例)

  • 核兵器禁止条約批准(2020年10月): 批准を報告しつつ、「観光局が政治のこと書くのか」「金貰った?」などの批判を先回りでユーモア対応。散々言われそうですが…と自虐的に触れ、好印象。
  • 国際電話詐欺イメージ改善(2020年10月初期投稿): +674国番号詐欺で悪いイメージがついたことを認め、「ナウル政府は関与してません」と弁明。以降、良い情報を発信してイメージ向上に努める姿勢。
  • 行政区画ぬり絵(2025年5月): 子供向けぬり絵を投稿し、「幼少期からナウル知識を刷り込む巧妙な外交戦術」と自虐ジョーク。無邪気なPRで友好促進。
  • 運営体制の説明(複数回、2025年12月): コロナ禍で日本人中心だったが、現在は国家遺産省管理と説明。時事通信記事の古さを指摘し、協力日本人(ハガ氏など)の役割を明かす。執拗な追及に対し、丁寧に反論。

3. 批判・攻撃への対応パターン(共通の強み)

  • 丁寧・真摯・ユーモアのミックス: ブロックせず対話強調。「外交素人」「老婆心から」「正座して待ってます」など謙虚・自虐表現で支持を集める。相手の投稿削除・鍵垢を指摘し、「対話拒否は残念」と好印象。
  • 人権・友好を軸に逆転: 人権は普遍的と主張し、批判を「友好関係の妨害」と位置づけ。例: 東大生らしき追及に対し「開示請求を淡々と進める」。
  • 炎上後のPR回帰: 「このあとはナウル弁当だけ投稿しますね」と締め、ファンに安心感を与える(今回のフィンランド騒動で複数回使用)。

分析と特徴

  • 人気の理由: ユーモア(弁当、自虐)と真面目(外交・人権)のバランスが絶妙。日本人好みの丁寧語・ジョークで、フォロワー急増。過去の政治触れ投稿も批判を逆手に好感度アップ。
  • 運営の巧みさ: 日本人スタッフの日本語力が高く、皮肉を効かせつつ攻撃せず支持を集める。ブロック・削除せずオープン対応で「勝ち」ムードを生む。
  • 過去から今回の連続性: フィンランド騒動は初の大規模ではない。核条約や詐欺イメージ時も同様対応で乗り切り、認知度・友好を向上させてきた。

このアカウントは、観光PRを超え「ナウルの代弁者」として日本で独自の存在感。過去事例を見ると、今回の対応も「いつものナウルさん」で、ファン増加・ナウル人気向上につながっている。

katchan17