モーリー・ロバートソン(Morley Edmund Robertson)さんは、2026年1月29日に食道がんのため63歳で亡くなりました。
訃報は2026年2月1日に、パートナーの俳優・池田有希子さんとオフィスモーリースタッフ一同の名義で公式X(旧Twitter)にて発表されました。報告文では「かねてより食道癌療養中でございましたが 去る一月二十九日 午前○○時五十六分 六十三歳にて永眠致しました」とされ、葬儀は故人の遺志により近親者のみで執り行われ、香典・供物・供花は固く辞退すると記載されています。
経歴の概要
- 生年月日・出身:1963年1月12日、アメリカ・ニューヨーク生まれ。幼少期から広島市で育つ(被爆二世の環境)。
- 学歴:富山県立高岡高等学校卒業後、1981年に東京大学(理科Ⅰ類)とハーバード大学に同時現役合格(日本語で受験したアメリカ人としては極めて稀)。東大を1学期で中退し、ハーバード大学へ。電子音楽・アニメーションを専攻し、アナログ・シンセサイザーの権威に師事。1988年ハーバード大学卒業。
- 同時期にMIT、スタンフォード、UCバークレー、プリンストン、エール大学などにも合格。
- キャリア:
- 在学中の1984年に自叙伝『よくひとりぼっちだった』(文藝春秋)を刊行しベストセラー(続編『ハーバードマン』も)。
- 1990年代からJ-WAVE「Across The View」などラジオパーソナリティとして活躍。
- 2000年代以降は国際ジャーナリスト、タレント、コメンテーター、DJ、ミュージシャンとしてマルチに活動。
- テレビではNHK「所さん大変ですよ!」、日本テレビ「スッキリ」など多数レギュラー出演。
- ポッドキャストのパイオニア(2005年「i-morley」配信、Podcasting Award受賞)。
- 著書多数(例:『日本、ヤバい。』『悪くあれ!』『挑発的ニッポン革命論』など)。
- 2021年NHK大河ドラマ「青天を衝け」でマシュー・ペリー役、2024年WOWOW「ゴールデンカムイ」で出演。
- 私生活:俳優の池田有希子さんと事実婚関係。結婚制度に抵抗感を持ち、情熱を重視した関係性を選んでいた。
問題発言・物議を醸した発言の主なまとめ
モーリーさんは歯に衣着せぬ発言で知られ、特に日本の社会構造・メディア・多様性・ジェンダー問題などで賛否両論を呼ぶことが多かったです。代表的なものを挙げます(文脈によっては意図が曲解されるケースも)。
- 「生産性ない」関連(2018年頃ラジオ発言):障害者や高齢者などを念頭に置いたと受け取られやすい表現で優生思想的と批判され、大炎上。後に本人は「文脈が切り取られた」「日本人のコンプレックスを指摘しただけ」と釈明したが、イメージに残った。
- テレビ業界の女性いじり・いじめ演出への批判(2020年代):バラエティでの女性容姿いじり、加齢侮辱、自虐強要、罰ゲームなどに嫌気が差し、数年前から自ら複数番組を降板したと公言。「干されたのではなく、こっちが干した」と明言。コンプライアンス問題が噴出した業界の先駆け的発言として評価される一方、業界内では波紋。
- 日本の「多様性」観への痛烈批判(2022年頃連投ツイート):日本が「欧米に遅れている恥ずかしい国」というキャッチアップ思考自体を問題視。「多様性はゴールではなく手段」「国民一丸で達成すべきものではない」と指摘し、差別フレームの押しつけに辟易する内容で一部で共感、他方で「多様性を否定している」と誤解も。
- その他:アメリカの分断・トランプ支持層分析、ポピュリズム批判、日本の「コスパ至上主義」や「いいね依存」への警鐘など、国際比較を交えた辛口コメントが多く、メディアやSNSでたびたび議論を呼んだ。
モーリーさんは日米の視点から日本の閉塞感を鋭く突くスタイルで、長年独自のポジションを築いてきました。ご冥福をお祈りします。