事件の概要2025年10月7日、自民党の高市早苗新総裁(当時)が公明党幹部との連立協議後に党本部で記者会見(ぶら下がり取材)を行う予定だった。会見直前の準備中、待機していたメディア関係者(記者やカメラマン)の雑談がNHKや日本テレビの生中継映像を通じて全国に流れた。その音声には、男性と思われる人物の「支持率下げてやる」「支持率下げるような写真しか出さねーぞ」という発言が含まれており、即座にX(旧Twitter)上で切り抜き動画が拡散。SNSを中心に大炎上し、「支持率下げてやる」がトレンド入りした。発言は高市氏の会談が長引いたことへの不満から出た冗談めいたものとみられるが、メディアの公平性を疑問視する声が相次いだ。経緯の詳細
社会的反応と影響
| 反応の種類 | 主な声 | 例(X投稿抜粋) |
|---|---|---|
| 批判(多数派) | メディアの偏向・不適切さを非難 | 「衝撃音声。この言葉にマスコミの本質が見事に表れている。腐ってる。冗談でも許されないよ」 (@hige_boz, 10/8) |
| 特定要求 | 発言者の所属・身元追及 | 「どこの記者ですか? 明日から抗議の電話入れてやる」 (@iwanai_wajiro, 10/8) |
| 擁護・擁護めいた声 | 冗談として軽視、または高市支持に転化 | 「こう言うのがマスコミ側から出てくるって事は、そこまで嫌われてはいないんだね」 (@uchimurahiroshi, 10/8) |
| 中立的分析 | メディア倫理の議論喚起 | 「報道が支持率を操作できるとの自覚を持っていたとすれば、笑いごとではない」 (@DjTocy, 10/7) |
解説と意義この発言は、単なる「待たされた苛立ちのジョーク」ではなく、メディアの「権力意識」を象徴するものとして解釈されている。政治記者は「支持率を左右する存在」と自負しがちだが、SNS時代にこうした「本音」が可視化されると、信頼失墜を招く典型例。過去の総裁選でも高市氏の「保守色」がメディアで強調され支持率が揺らぐケースがあったが、今回は逆手に取られ「メディア不信」を助長。結果として、高市政権のメディア戦略(例: X活用強化)が加速する可能性が高い。一方、発言者の特定が進まなければ、業界全体のイメージダウンに留まるリスクも。政治報道の「透明性」と「中立性」を問う契機となった事件と言える。