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ドジャースの契約移籍最新情報 11月7日 マンシー ベシア

11/7 ドジャース情報
・オプション行使
3B マンシー($10M)
RP ベシア($3.55M)

・40-man追加
LF ライアン・ウォード
RP ロビンソン・オルティス

・マイナー降格ウェイバー
RP マイケル・グローブ
CF ジャスティン・ディーン(→ジャイアンツが獲得) 詳細解説と今後の予想

ニュース解説

2025年11月6日(日本時間7日早朝)、ワールドシリーズ連覇を果たしたロサンゼルス・ドジャースは、オフシーズンのロスター調整を本格化させ、一連のトランザクションを発表しました。これらは主に40人枠の保護(ルール5ドラフト対策)と契約オプション行使、マイナー送りのためのスペース確保を目的としたもので、チームの将来像を反映しています。以下に各項目を詳しく解説します。

オプション行使

  • 3B マックス・マンシー ($10M): ドジャースはマンシーの2026年クラブオプション(1000万ドル)を正式に行使しました。マンシーはドジャース一筋9年目のベテランで、フランチャイズ史上左打者最多の209本塁打を誇り、ポストシーズンでは通算16本塁打(チーム記録)を記録するなど、クラッチヒッターとして欠かせない存在です。2025年は膝の骨挫傷と右腹斜筋の故障で100試合に留まり、打率.243、19本塁打、67打点と本来の水準を下回りましたが、ワールドシリーズGame 7で同点弾を放つなど貢献。35歳という年齢と故障歴を考慮すると、日常の先発3Bとしての起用は限定的になる可能性が高いですが、ベンチの左の長打力としてチームのバランスを保つ役割が期待されます。このオプションは当初から行使が濃厚視されており、マンシーのリーダーシップとコストパフォーマンスの高さが決め手でした。
  • RP アレックス・ベシア ($3.55M → 実際は$3.65M): 左腕リリーフのベシアについても、2026年のクラブオプション(365万ドル)を拾いました。29歳のベシアは2025年に4勝2敗、防御率3.02、5セーブをマークし、3度目のアービトレーションイヤーに入ります。2025年オフにアービでドジャースと意見が対立(選手側235万ドル vs 球団205万ドル)し、1年契約+オプションで合意した経緯があり、安定した左のセットアッパーとしてブルペンを支えました。ワールドシリーズでは私的な事情で欠場しましたが、復帰後の活躍が評価されました。この行使により、ブルペンの左腕リソースが強化され、総額約1365万ドルの投資は低リスクです。

40-man追加

  • LF ライアン・ウォード: 27歳の外野手ウォードを40人枠に追加し、ルール5ドラフトからの保護とマイナーFA流出を防ぎました。2019年ドラフト8巡目入団のウォードは、2025年にトリプルAオクラホマシティで打率.290、36本塁打、122打点、OPS.937を記録し、パシフィックコーストリーグ(PCL)MVPに輝きました。マイナーリーグ全体トップの長打力(73長打、315総塁打)で、左のスラッガーとして注目株。2025年はメジャー昇格の機会が少なく(LFの守備面で優先されたディーンやルイスらに譲る)、スプリングトレーニングのノンロースター招待生止まりでしたが、この追加で2026年春のキャンプ争いに本格参戦のチャンスを得ました。ドジャースのLFはテオスカー・ヘルナンデスやジェームズ・アウトマンの後釜候補として、ウォードの長打力が鍵となります。
  • RP ロビンソン・オルティス: 25歳の左腕リリーフ・オルティスも40人枠入り。2017年にドミニカ共和国から国際FAで入団したオルティスは、2021-2024年に故障で22.2イニングしか投げていませんでしたが、2025年に復活。シングルAグレートレイクス、ダブルAタルサ、トリプルAオクラホマシティで計48試合に登板し、5勝2敗、防御率2.73、72奪三振(59.1イニング)をマーク。特にタルサでは防御率1.69、WHIP 0.94、奪三振率12.7/9回と圧巻で、キャリア初の4セーブを挙げました。ブルペンの左腕不足を補う即戦力候補として、保護が急務でした。

マイナー降格ウェイバー

  • RP マイケル・グローブ: 右腕リリーフ・グローブを40人枠からアウトライト(マイナー送り)し、ウェイバー公示。28歳のグローブは2022-2024年にドジャースで64試合(20先発)に登板し、防御率5.48と苦戦しましたが、2025年は3月の右肩関節唇修復手術で全休。仲裁推定年俸80万ドルで、3年以上のメジャー経験があるため、ウェイバー通過後にマイナー送りを拒否してFAを選択可能。ドジャースはリハビ後の復帰を期待しつつ、スペース確保を優先しました。通過した場合、2026年はブルペン深みのオプションとして残留の可能性あり。
  • CF ジャスティン・ディーン (→ジャイアンツが獲得): 28歳の外野手ディーンもアウトライトされ、即座にサンフランシスコ・ジャイアンツがウェイバーで獲得。ディーンは2025年にメジャーデビューし、守備と走塁で貢献(WSではGame 6でセンターの壁に嵌まったダブルを即座に無効化する判断で勝利に寄与)。しかし打撃は打率.200前後と低迷し、プレーオフのピンチランナー/守備固め専門。ジャイアンツはCFの守備オプションとしてディーンを評価し、40人枠に追加(代わりにメイソン・ブラックをDFA)。ドジャースにとっては痛手ですが、WS優勝者としてディーンは永遠のチャンピオンです。

これらの動きは、ドジャースの40人枠を40人で維持し、総額約1365万ドルのオプション行使でコアを固定。DFAされたトニー・ゴンソリン(元オールスター、肘手術で2026年前半欠場予定)もスペース確保の犠牲者で、トレード/リリース/ウェイバー通過後のマイナー送りの可能性があります。全体として、若手保護を重視した「三連覇」に向けた布石です。

今後の予想

ドジャースのオフは、2025年WS連覇の余韻を活かしつつ、FA市場(例: フリオ・ロドリゲスやコディ・ベリンジャーの動向)とトレードでローテ/外野を強化する方向へシフトします。短期(11-12月)では、ルール5ドラフト(11月18日)前に追加保護(例: ジャック・ドライヤーやランディ・ベーシットら)を検討し、マンシーのオプション行使で3Bの安定を確保。ベシアはアービで年俸アップ(推定450-500万ドル)が見込まれ、ブルペンの左腕軸として固定。ウォードは春のキャンプでLF争いに絡み、打撃好調なら開幕ベンチ入りかトレード資産化の可能性(OPS.900超ならメジャー初昇格)。オルティスはブルペン争いのダークホースで、2026年開幕でメジャーデビュー率50%超と予想。

中長期(2026年シーズン)では、マンシーの故障リスクをヘッジするため、3B/LFの二刀流候補(例: トレードで獲得の若手)を狙い、総年俸上限(推定3億ドル超)を活かした積極投資。グローブはウェイバー通過でリハビ後復帰、ディーンはジャイアンツで守備の穴埋め役として活躍するかも。ゴンソリンはDFA後トレード(低額契約で他球団へ)かリリースの公算大。最悪シナリオとして、若手保護ミスでルール5損失が出れば調整を迫られますが、全体的にスムーズ。2026年は三連覇の基盤が固まり、開幕ローテ(ヤマモト、スネル、オオタニら中心)でナ・リーグ西地区制覇の確率80%超と見込まれます。

katchan17