かわんご氏(@gweoipfsd)のポスト(ID: 2003455223231353070)は、2025年12月23日に投稿されたもので、百田尚樹氏(日本保守党代表)の訴訟を強く批判する内容です。具体的には、百田氏が飯山陽氏を名誉毀損で訴えた裁判を「くだらない訴訟」「スラップ(SLAPP: Strategic Lawsuit Against Public Participation、言論封じのための戦略的訴訟)」と位置づけ、勝敗に関わらず百田氏が政治家として恥を晒したと指摘しています。また、代理人弁護士の福永活也氏を「立花孝志の守護者」と表現し、百田氏がこうした人物と組んだことを問題視しています。このポストは、百田氏の「福永先生から『やらせてください』と言われたのは事実ですが、最終的にやると決めたのは私です」という投稿を引用しており、美談化を否定するニュアンスが強いです。エンゲージメントは高く、投稿から1日以内で1,682件のいいね、304件のリポスト、37件のリプライを集めています。
リプライの傾向として、支持的なものが多く、「百田氏の行動は言論封殺」「福永弁護士の倫理問題」「裁判は逆恨みスラップ」との意見が目立ちます。例えば、@inoki5enのリプライでは元支持者からの失望を指摘し、@purplewkcは福永氏の関与が保守党の批判を増やしたと分析。@pandagoyaは福永氏の過去の対応を挙げて無責任さを批判しています。一方、百田氏側からの反論はスレッド内に見られず、全体としてかわんご氏の視点を共有する声が優勢です。
このポストの文脈は、百田尚樹氏が2025年3月頃に提起した名誉毀損訴訟に遡ります。被告は飯山陽氏(元日本保守党衆院議員候補者)で、飯山氏が百田氏の代表作『永遠のゼロ』をはじめとする小説群について「ゴーストライターが書いた可能性が高い」と発言したことが争点。百田氏はこれを事実無根の名誉毀損とし、330万円の損害賠償を請求しました。代理人は福永活也弁護士で、彼はNHK党(旧NHKから国民を守る党)の立花孝志氏と密接に関わり、過去に複数の誹謗中傷訴訟を手がけていますが、スラップ訴訟の常習者として批判されてきました。福永氏はこの裁判を「厳しめな案件」と事前に評しつつ、百田氏に積極的に提案した経緯を自ら公表しています 29 33 。
裁判は2025年12月22日に東京地裁で判決が下され、百田氏の請求は全面棄却されました。裁判所は飯山氏の発言を「意見の表明」として名誉毀損を認めず、百田氏の主張を退けています。この結果は、事前の予測通りで、福永氏自身が「負けてもダメージ0」と配信で語っていた点がさらに批判を呼んでいます 25 28 。分析すると、この訴訟は典型的なスラップの特徴を備えています:(1)言論の自由を抑圧する意図、(2)勝訴の見込みが薄いのに経済的・精神的負担を強いる、(3)政治家による私的利用。百田氏の過去の言動(例: 自身が他者を攻撃しながら批判されると訴える二重基準)が露呈し、かわんご氏のポストはこれを象徴的にまとめています 6 41 。福永氏の関与は、立花氏のスラップ戦術(NHK関連で多用)を連想させ、保守層内でも分断を深めました。かわんご氏(川上量生氏、ドワンゴ創業者)はニコニコ動画を通じて百田氏の収入源に関わる立場から、こうした行動を「ペンで勝負すべき」と非難しており、業界的な視点が加わっています 7 。
全体として、この事件は日本保守党の内紛(飯山氏の離脱後)を起源とし、百田氏のイメージ低下を招きました。スラップ規制の不在が問題視され、弁護士の倫理(品位を失う非行)や税金の私的利用(政党交付金・議員歳費の可能性)への疑問も浮上しています 36 46 。
判決直後というタイミングで、百田氏側は控訴を検討中と見られますが、福永氏はYouTube配信で「敗訴は想定内」と楽観視しており、追加提訴の可能性もあります 34 。ただし、棄却判決がスラップ認定の前例となり、百田氏の政治活動に悪影響を及ぼすリスクが高いです。日本保守党の支持率低下や党員離脱が加速する恐れがあり、2026年の選挙(衆院選予定)で保守層の分裂を招く可能性があります。一方、スラップ規制の法整備議論が進むきっかけになるかも知れず、弁護士会による福永氏の懲戒審査も注目されます 32 47 。かわんご氏のような影響力ある声が続けば、世論の圧力で百田氏の対応が変わるかもしれませんが、現状は沈黙か逆ギレの二極化が予想されます。