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ローカーボダイエットに関する医学的最新情報のまとめ 発癌のリスク?

ローカーボダイエット(低炭水化物ダイエット、以下LCD)の医学的最新情報(主に2024〜2026年の研究・メタアナリシスに基づく)をまとめます。LCDは炭水化物を大幅に制限(通常1日50〜150g未満、極端なものはケトジェニックダイエット/KDで20〜50g未満)し、脂質・タンパク質を増やす食事法です。体重減少、血糖コントロール、心血管リスク改善などの利点が確認されていますが、長期的なリスク(特に発がん)も議論されています。全体的な健康効果(利点)

  • 体重・体組成改善: 多くのメタアナリシスで、短期〜中期(6〜24ヶ月)で体重、BMI、脂肪量の有意な減少が確認。ケトジェニック版では特に体重減少が顕著(例: 2025年のメタアナリシスでKDが非ケト食より脂肪量・内臓脂肪を有意に減らす)。
  • 代謝・心血管リスク: トリグリセリド低下、HDLコレステロール上昇、血圧低下、インスリン抵抗性改善が一貫して報告。炎症マーカー(CRP、TNF-α)も低下。2025〜2026年のレビューでは、植物性中心のLCDが特に心血管リスク低減に有効。
  • がん患者への補助療法: 2025年のメタアナリシス(Frontiers in Nutrition)で、がん患者のKDが脂肪量減少、インスリン・血糖低下、疲労・不眠改善、QOL向上を示す。腫瘍成長抑制の可能性(グルコース依存がん細胞のエネルギー源遮断)も動物・一部臨床試験で支持。
  • その他: 2型糖尿病管理で優位(HbA1c低下、薬剤減量)。2026年の研究でも、植物性LCDが乳がんリスクをやや低下させる逆相関を示す。

リスク・懸念点

  • 心血管・脂質: LDL・総コレステロールが上昇する場合あり(特に動物性中心のKD)。2025年のマウス研究で長期KDが脂肪肝・血糖調節障害を招く報告も。
  • その他の副作用: 腎臓負担(高タンパク時)、便秘・腸内環境悪化(食物繊維不足)、筋骨格・呼吸器問題の可能性(メタアナリシスで一部報告)。
  • 長期安全性: 極端な制限は栄養欠乏・持続困難。2025〜2026年のレビューでは、健康的なLCD(植物性中心)は有益だが、不健康版(動物性中心・加工食品多)はリスク増。

発がんリスクについて(最新の焦点)発がんリスクは一様ではなく、食事の質・炭水化物源・タンパク/脂質源に大きく依存します。2024〜2026年の主な知見:

  • 増加リスクを示唆する研究:
    • 2025年3月:Nature Microbiology(トロント大学、マウスモデル)で、低炭水化物+可溶性繊維不足のLCDが特定のE.coli(colibactin産生株)と組み合わさると、大腸がん前駆病変(ポリープ)・DNA損傷を促進。大腸がん発症を誘発した唯一の組み合わせ。
    • 2024年:Columbia大学マウスモデルでKDが乳がん肺転移を増加(腫瘍成長抑制の一方で転移促進)。
    • 日本人コホート(JPHCなど):動物性中心LCDスコアが高いと全がん・大腸がん・直腸がん・肺がんリスク上昇(IGF-1増加や発がん物質生成の可能性)。植物性中心はリスク低減傾向。
    • GIがん(消化器がん)全体:不健康LCD(動物性中心)がリスク上昇(HR 1.11)、特に大腸・膵臓がん。
  • 低下または中立の研究:
    • 2026年:シンガポール中国人コホートで植物性LCDが乳がんリスクをやや低下(HR 0.94 per SD)。
    • 2025年メタアナリシス:KDががん患者のアウトカム改善(腫瘍成長抑制の可能性)。一部で膵臓がんリスク低下の報告。
    • 全体メタ:一般LCDはがんアウトカムと関連なし、植物性版で逆相関(保護的)。

結論(発がんリスク): 現時点のエビデンスは矛盾しており、決定的ではない。動物性中心・繊維不足のLCD/KDで大腸がん・転移リスクが増す可能性が高い一方、植物性中心・繊維豊富なLCDはリスク低減または中立。がん予防・治療補助としてKDを推奨する声もあるが、個別対応が必要(特に大腸がん家族歴や腸内細菌叢の問題がある場合)。マウス研究が多く、人間での長期大規模RCTが不足。推奨のポイント(2026年現在)

  • 健康的なLCD: 野菜・全粒穀物・豆類中心の植物性炭水化物源を残し、繊維を十分摂取。動物性過多を避ける。
  • 誰に適する?: 肥満・2型糖尿病・メタボの人に短期有効。がん患者は医師監修下で補助療法として検討可。
  • 注意: 極端なKDは長期避け、定期検査(脂質・腎機能・腸内環境)を。バランス食(地中海式など)と比較して同等以上の利点を示す研究もあるが、個人の体質次第。

最新研究は急速に進んでおり、特に腸内細菌・代謝経路の役割が注目されています。個別相談を医師・栄養士に推奨します。よき。

katchan17