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イコールアース図法の解説

イコールアース図法(Equal Earth projection)とは、各大陸や国の面積比を正確に表現できる「正積擬円筒図法」の一種です。 [12]

2026年9月4日、国連総会において、高緯度ほど面積が肥大化する従来の「メルカトル図法」の代わりに、アフリカ大陸などの大きさを正確に表すイコールアース図法の採用を推奨する決議案が賛成多数(日本含む164カ国)で採択され、世界的に大きな注目を集めています。 [12]

主な特徴とメリット

  • 正確な面積比: 従来のメルカトル図法ではグリーンランドとアフリカが同等のサイズに見えますが、実際にはアフリカが約14倍の面積を持ちます。この図法は実際のスケール感を忠実に再現します。 [1]
  • 優れた視認性: 高い人気を持つ「ロビンソン図法」に似た湾曲した側面をもち、地球の球体らしさを残しつつ、緯線が直線で引かれているため赤道からの距離が掴みやすいのが特徴です。 [1]
  • 国際的な動き: アフリカ連合(AU)はすでにこの図法を採択しており、地理的な認識の偏り(過小評価)を正すための世界標準として、教育現場や統計データなどの分野で活用が広がっています。 [1, 2]

メルカトル図法や他の正積図法(モルワイデ図法など)との具体的な形状の違い

イコールアース図法、メルカトル図法、モルワイデ図法の具体的な形状と構造の違いは以下の通りです。

図法名外形(全体の形)緯線(横の線)の間隔高緯度(極地方)の歪み主な用途・特徴
イコールアース図法丸みを帯びた六角形
(上辺と底辺が直線)
等間隔に近い
(見やすさを重視)
比較的自然に潰れる
(横に少し広がる)
面積が正しく、世界地図として最もバランスが良い最新図法。
メルカトル図法完全な長方形極に近づくほど広がる
(大きく伸びる)
無限に肥大化する
(グリーンランドが巨大化)
角度が正しいため航海図やWeb地図に最適だが、面積は不正確。
モルワイデ図法完全な楕円形極に近づくほど詰まる
(狭くなる)
東西に鋭く引き伸ばされる
(斜めに歪む)
面積は正しいが、周辺部の陸地(日本や南米など)が斜めに大きく歪む。

形状における決定的な違い

  • 高緯度地方の「見え方」の違い
    メルカトル図法は北極・南極に近づくほど面積が巨大化します。モルワイデ図法は面積を正しく保つ代償として、北極・南極が「点」に収束するため、高緯度の陸地が左右にギューッと引き伸ばされて斜めに歪みます。これに対し、イコールアース図法は極地方を「短い直線(極線)」にしているため、高緯度でも陸地の形が比較的きれいに保たれます
  • 見やすさ(緯線の間隔)の違い
    モルワイデ図法などの従来の正積図法は、面積を合わせるために「赤道付近は縦に伸び、極地方は縦に押し潰される」という極端な形状になりがちでした。イコールアース図法は、緯線の間隔が均等に近く、私たちが宇宙から地球を見たときのイメージに一番近い自然な見た目を維持しながら、面積を100%正しく表現しています。

katchan17