BYDの日本市場ラインナップ(2025年10月時点)BYDは中国発のEV大手で、日本市場に2023年から本格参入。バッテリー内製によるコスト優位性を活かし、価格競争力の高いEVを中心に展開中。2025年現在、日本で購入可能な主な乗用車は以下の4モデル(すべてBEV)。商用車(EVバスなど)も強いが、ここでは乗用車に焦点を当てる。価格はメーカー希望小売価格(税込)で、CEV補助金(最大85万円)適用で実質価格がさらに下がる可能性あり。特徴はBlade Battery(リン酸鉄リチウム電池)の安全性とe-Platform 3.0の効率性を共通で搭載。ラインナップと特徴・価格
| モデル | タイプ | 主な特徴 | 価格帯(税込) | 航続距離(WLTCモード) | 駆動方式・出力 |
|---|---|---|---|---|---|
| DOLPHIN | コンパクトハッチバック | 都市部向けエントリーモデル。海洋デザインの可愛らしい外観、360°カメラやV2L(家電給電)標準装備。室内はミニマリストで操作性高く、若者・ファミリー向き。2025年4月値下げで300万円切りモデル追加。 | 299万円〜374万円 | スタンダード: 402km ロングレンジ: 503km | FF / 95〜204PS |
| ATTO 3 | コンパクトSUV | ファミリー向け実用SUV。パノラマルーフやDiPilot ADAS(自動運転支援)充実。荷室広々で、Blade Batteryの耐久性が高評価。2025年値下げでコスパ向上。 | 418万円〜450万円 | 510km | FF / 204PS |
| SEAL | ミッドサイズセダン | スポーツセダン「e-Sport」。空力性能高く(Cd値0.21)、高速安定性抜群。後席快適でビジネスユースも。2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞。 | 528万円〜598万円 | RWD: 640km AWD: 575km | RWD/AWD / 313〜530PS |
| SEALION 7 | ミッドサイズSUV | 2025年4月発売の新鋭。SEALベースのクーペSUVで、スタイリッシュデザイン。4WDオプションで悪路対応力高く、航続距離長め。OTAアップデート対応。 | 495万円〜572万円 | 510〜550km(推定) | RWD/AWD / 313PS〜 |
今後の展開予想BYDは日本で「EV専門ブランド」から多角化へシフト。2025年事業方針発表で、EV普及の壁(航続不安・インフラ)をPHEVで突破する戦略を明言。ディーラー網は2025年末までに100店舗へ拡大予定で、地方浸透を加速。
ライバル車との比較BYDの強みは「価格の安さ×性能」で、国産EVの半額近く。以下、主なライバル(日産/テスラ/ヒュンダイ)と比較。BYDは航続・装備で互角以上だが、アフターサービス網の弱さがネック(今後強化)。
| 項目 | BYD DOLPHIN | 日産リーフ | BYD ATTO 3 | 日産アリア | BYD SEAL | テスラModel 3 | BYD SEALION 7 | ヒュンダイKONA EV |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 価格帯 | 299〜374万円 | 299〜458万円 | 418〜450万円 | 549〜699万円 | 528〜598万円 | 558〜668万円 | 495〜572万円 | 478万円〜 |
| 航続距離 | 402〜503km | 328〜545km | 510km | 578km | 575〜640km | 438〜614km | 510〜550km | 514km |
| 駆動/出力 | FF/95〜204PS | FF/150〜214PS | FF/204PS | e-4ORCE/408PS | RWD/AWD/313〜530PS | RWD/AWD/283〜510PS | RWD/AWD/313PS | FF/217PS |
| 強み | コスパ最強、V2L標準 | 信頼性高、急速充電網 | 室内広々、家族向け | 静粛性、AWD標準 | スポーツ走行、空力 | Autopilot、OTA | クーペデザイン、価格 | デザイン、10年保証 |
| 弱み | ブランド認知低 | デザイン古め | 重量感 | 高価格 | セダン需要低 | 納期長、サービス | 新モデルゆえ実績薄 | 価格高め |
| 対象層 | 都市ユーザー | 日常使い | ファミリー | プレミアム志向 | 走り好き | テック好き | アウトドア | 若者 |