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オンラインアンケートで「内閣支持率が低い」と主張するデータは、国民全体の意見を反映していない

オンラインアンケートで「内閣支持率が低い」と主張するデータは、残念ながら国民全体の正確な意見を反映していない可能性が非常に高いです。なぜなら、そういうアンケートは「誰でも自由に参加できる」形式が多いからです。

わかりやすい例で説明:クラス投票のイメージ

想像してみてください。クラスのみんな(50人)に「先生を好きですか?」と聞きたいとします。

  • 信頼できる方法:クラス全員の名前をリストアップして、ランダムに選んだ人(または全員)に直接聞いて回る(電話や訪問みたいに)。
    → これなら、好き派も嫌い派もまんべんなく意見が集まって、正しい割合が出やすい。
  • オンラインアンケートみたいな方法:教室の黒板やSNSに「先生好き? 投票して!」と貼り紙やリンクを置いて、来たい人だけが投票する。
    → 結果:先生が大嫌いな人たちが「絶対投票してやる!」とたくさん集まってきて、嫌いの票が80%になったりする。
    → でも、先生を普通に好きな人は「めんどくさい」「別にいいや」と投票しに来ないことが多い。だから結果が「嫌い派ばかり」に偏っちゃう。

これがまさにオンラインアンケートの問題です。参加するのは「その話題に強い意見を持ってる人(特に不満が多い人)」が中心になりやすいんです。

なぜオンラインアンケートは偏りやすいのか?(主な理由)

  1. 自己選択バイアス(自分で参加する人だけが答える)
  • 誰でもリンクをクリックして答えられるので、政治に興味が強い人や、内閣に不満が強い人がたくさん参加します。
  • 逆に、無関心な人や支持してる人は「アンケート? スルー」で参加しない → 支持率が低く出やすい。
  1. サンプリングの偏り(国民全体を代表していない)
  • 本物の世論調査(NHK、朝日、読売など)は、電話番号をランダムに選んで無作為に連絡(RDD方式)。年齢・性別・地域をバランスよく調整して、国民の「縮図」を作ります。
  • オンラインは、ネットを使える人(若い人や都市部が多い)や、特定のサイト・SNSを見てる人に偏る。ネットを使わない高齢者などの声が入りにくい。
  1. 回答数が多くても意味がない
  • 「10万人回答した!」とアピールされても、参加者が偏ってるなら正確じゃない。例:支持派の集まるサイトなら支持率90%、反対派の集まるサイトなら10%になることも。

本物の内閣支持率調査はどうしてる?

  • 主に電話調査(固定・携帯をランダムに)。
  • 例:最近の調査(2025年12月頃)では、高市内閣支持率は60〜70%台が多い(朝日68%、時事59.9%、NHK64%など)。
  • これらは統計的に誤差を計算でき、信頼性が高い。

まとめ:オンラインのデータは「一部の熱い声」でしかない

オンラインアンケートは、手軽で面白い意見は集まるけど、国民全体の支持率を測るには不向きです。あれは「不満が多い人が集まった結果」として見るのが正しいです。

本気で内閣支持率を知りたいなら、NHKや大手新聞社の電話調査を見てください。あれは「みんなの平均的な声」に近いんですよ!

katchan17