他の古語(主に古典日本語や古文由来)の要素を取り入れた現代のネットスラングや若者言葉の例をいくつか挙げます。「良き。」(よきかな由来)と同様に、古語のニュアンスを現代風に短縮・復活させたものが多く、SNSや日常会話で使われています。代表的な例
- をかし / おかし
古語で「趣がある」「美しい」「興味深い」「優美だ」という意味(『枕草子』などで有名)。
現代では「エモい」の類義語として使われ、「なんかおかし」「おかしポイント高い」など、しみじみ心打たれる・風情がある・かわいい・感動的というニュアンスで使われます。
「エモい」と並んで、古語の感情表現が現代スラングに蘇った典型例です。 - 尊い
古語で「尊ぶべき」「貴い」という意味。
ネットでは「尊すぎる」「尊い…」のように、推しやかわいいもの、尊厳を感じる対象に対して使われ、過剰に感動・崇拝する表現に。
古語の「尊し」がオタク文化で爆発的に復活した形です。 - やばい
元は「危ない」「まずい」という意味ですが、古語・中世語で「尋常でない」「異常」というニュアンスがあり、そこから派生。
現代スラングではポジティブ(「やばい(すごい)」)にもネガティブにも転用され、古語の多義性が活かされています。 - シブい
古語で「渋い」=「渋滞する」「渋る」から転じて「渋い(渋みがある、渋くてかっこいい)」。
現代では「渋いわ」「シブすぎ」など、渋くてかっこいい・渋い選択という意味で使われ、古語の「渋」のニュアンスが残っています。 - めでたし / めでたい
昔話の終わり「めでたしめでたし」から。
ネットでは「おめでたい(おバカさん)」という皮肉的な意味で使われることが多く、古語の「おめでたし(祝うべき)」が逆説的に転用された例です。
その他のマイナー例や関連
- 万葉集由来の遊び心(鴨=かも、鯖=サーバーなど漢字遊び)は直接スラングではないですが、ネットの「文字遊び」文化のルーツとして挙げられます。
- 「顔ない」(恥ずかしい・困った)のような最近の新語も、古語の「面伏せなり」(面目ない)などに通じる語感があります。
これらは「良き。」と同じく、古語の風情や感嘆を現代の短文文化にフィットさせた形で流行しています。古語の復活ブームは、SNSの短さやエモーショナルな表現需要がマッチした結果で、今後も似たパターンが増えるかも知れません。よき。
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