ウォーレン・クロマティ(クロマティ)の経歴
ウォーレン・リビングストン・クロマティ(Warren Livingston Cromartie、1953年9月29日生まれ)は、アメリカ・フロリダ州マイアミビーチ出身の元プロ野球選手(外野手・内野手、左投左打)。日本プロ野球(NPB)では読売ジャイアンツの「史上最強の助っ人」として知られ、1980年代の巨人黄金時代を支えたレジェンドです。陽気な性格と風変わりなエピソードでファンに愛され、引退後もメディアやYouTubeで活躍しています。以下に主な経歴を時系列でまとめます。
生い立ちとメジャーリーグ時代(1953-1982)
- 幼少期・学生時代: フロリダ州で育ち、マイアミの高校で野球の才能を発揮。1972年にドラフト外でモントリオール・エクスポズ(現ワシントン・ナショナルズ)と契約。
- プロデビュー: 1974年にメジャーデビュー。エクスポズで9年間プレーし、打撃センスを磨く。通算成績は打率.278、72本塁打、349打点。守備は外野が主で、俊足を生かしたプレーが特徴でした。1981年と1982年にはオールスター出場も果たしています。
- 日本移籍のきっかけ: 1982年オフ、巨人スカウトの小林繁監督の熱烈オファー(年俸約1億円、当時最高額)を受け、1983年にNPB移籍。エクスポズ時代は「パワーヒッター」として活躍しましたが、日本では「巧打者」として花開きました。
NPB巨人時代(1983-1990):全盛期と伝説のエピソード
- 1983年: 巨人入団。打率.355、34本塁打、82打点の活躍で新人王・首位打者・本塁打王・打点王を獲得(四冠王)。風船ガムを膨らませてベンチでくつろぐ姿や、両手を挙げて「バンザイ!」と喜ぶパフォーマンスが話題に。日本文化に溶け込み、ファン人気を爆発させました。
- 1987年: 乱闘事件で有名。6月11日の中日戦で、投手・宮下昌己から死球を受け激怒。マウンドに駆け寄り、宮下の顔面にパンチを入れると両軍乱闘に発展(退場処分)。翌日のスポーツ新聞一面を飾り、「クロマティ劇場」の象徴となりました。
- 1989年: 打率.401を記録し、NPB史上初の「4割打者」達成(96試合目時点)。しかし、チームの優勝争いで休養を取れず、最終打率.359で4割を逃すも、史上最高の助っ人評価を確立。通算成績(巨人在籍):打率.332、211本塁打、680打点。
- 引退: 1990年オフに巨人退団。メジャー復帰を試みますが失敗し、現役引退。守備のミスや個性的な性格がネックになる一方、打撃技術の高さで「巨人史上最強助っ人」と称されます。
引退後(1991-現在):監督・解説者・メディア人へ
- 1990年代-2000年代: モントリオールで野球スクール運営。2004年に日本プロ野球の「ジャパン・サムライ・ベアーズ」監督に就任し、草野球チームを率いる。2007年にはプロレス興行「ハッスル」に参戦し、元乱闘相手の宮下昌己が応援に駆けつけるエピソードも。
- 2010年代: 巨人OBとしてイベント出演や打撃コーチを務める。2015年に映画『魁!!クロマティ高校』の名前使用で提訴(パブリシティ権侵害主張)し、話題に。
- 2020年以降: YouTubeチャンネル「クロマティチャンネル」を開設。元巨人OB(中畑清、篠塚和典、槙原寛己、王貞治など)やメジャー選手(ケン・グリフィーJr.)をゲストに迎え、野球談義や日本文化トークを配信。チャンネル登録者数は10万人超で、字幕付きの親しみやすい内容が人気。2024年4月からは日本移住し、ヒストリーチャンネル・ジャパン(CS放送)の社員として勤務開始。「新しい人生を歩む」と意気込み、野球解説やイベント出演を続けています。
- 家族: 妻と2人の息子(長男と5歳の次男)がおり、次男の名前に王貞治への敬意を込めています。妻とはアメリカンクラブで出会ったそうです。
最新情報・ニュース解説(2025年現在)
2025年11月5日時点で、クロマティ(71歳)は下半身麻痺による車いす生活を公表しつつ、積極的にメディア露出を続けています。健康面の闘病を乗り越え、家族や野球への情熱を語る姿が注目を集めています。主な最新ニュースを解説します。
健康状態:ギランバレー症候群と脊柱管狭窄症の闘い
- 2025年8月19日ニュース: 『デイリー新潮』で本人が初の詳細告白。「突然、脚に力が入らなくなって…」と振り返り、2021年の新型コロナ感染が腰痛の引き金に。当初ギランバレー症候群と診断され手術を受けましたが、2023年5月に脊柱管狭窄症が判明。徳島大学病院で再手術を受け、リハビリ中です。下半身麻痺が続き車いす生活ですが、「改善の兆しあり」と前向き。巨人OBの篠塚和典がサポートし、互いの絆を強調。 1
- 解説: 70歳を超えても「最強助っ人」のイメージが強いクロマティですが、この告白はファンを驚かせました。コロナ後遺症の深刻さを示す事例として、医療界でも話題。YouTubeで時折触れ、リハビリ動画をアップし「諦めない精神」を発信しています。
メディア出演とコラム連載
- 2025年11月5日放送: TBS『人生が変わる1分間の深イイ話 復活2時間SP』に登場。テーマ「有名人の家族は本当に幸せなのか?」で、妻との出会いや5歳の息子との日常を語り、篠塚和典もサプライズ出演。X(旧Twitter)では「クロマティの車いす姿に涙」「72歳で5歳児パパに衝撃」「しのづかしのづけしのづかしおづけ(篠塚のあだ名)懐かしい」と視聴者反応が爆発。視聴率好調で、再放送も期待されます。 12
- 2025年5-8月コラム: 『週刊ベースボールONLINE』で連載「クロマティコラム」。大谷翔平の投打二刀流を「バッティング専念かクローザー転向を勧めたい」と評し、NPB外国人選手の成功法「日本野球スタイルを学ぶ」をアドバイス。巨人の阿部慎之助監督批判(「日替わり打順で役割不明瞭」)も辛口で、OBらしい鋭さ。 5
- 2025年3月6日: スポーツニッポンで、38年前の乱闘相手・宮下昌己との再会を報じ。クロマティが涙ながらに「過去を乗り越えた」と語り、友情の深さを象徴。 0
- 2025年2-5月インタビュー: 『昭和ドロップ!』や『Full-Count』で現役回顧。バンザイパフォーマンスのきっかけ(結婚式のテレビ映像から)や、槙原寛己とのエピソードを披露。巨人入団時の驚き「新聞記者が多すぎる」を笑い話に。 3 4 6
X(Twitter)での最新反応(2025年11月5日)
- 今日の『深イイ話』放送直後、Xでトレンド入り。ファン投稿が急増し、「クロマティのビールかけ映像見ると今は涙」「振り返ったらクロマティがいたら怖いw」「面白すぎる笑笑」とエンタメ性が高評価。一方で「車いす生活の現実を知り、応援したくなる」と感動の声も。 10 11 13 14 19 20
全体解説
クロマティの2025年は「闘病と復活の年」。健康被害を公表したことで同情を集めつつ、YouTubeやTVで「陽気なクロマティ」が健在をアピール。巨人OBネットワークの強さを活かし、後進指導やコラムで影響力を発揮しています。引退から35年経っても「バンザイ!」の記憶が色褪せず、家族愛や日本愛が新たな魅力に。次男とのエピソードは「遅咲きパパ」として微笑ましく、Xで「72歳で5歳児…やべー」とバズりました。将来的にはリハビリ完遂と、モントリオール野球復活プロジェクト(2024年継続中)が注目です。ファンはYouTubeチャンネルで最新をチェックを!
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