認定NPO法人フローレンス(以下、フローレンス)は、2004年に設立された子育て支援を主軸とするNPOで、病児保育、障害児支援、特別養子縁組、ひとり親支援などを展開。2025年現在も認定NPOとして税制優遇を受け、2023年度の収益は約41億円(うち公的補助金・寄付金が大半)。しかし、2024年以降、公金運用や事業スキームに関する疑惑が相次ぎ、2025年11月には渋谷区との「根抵当権」問題が新たに浮上。主な不祥事は公金中抜き疑惑、脱税スキーム、虚偽申請、名誉毀損対応の過剰さなど。X(旧Twitter)では「公金チューチュー」との批判が急増(2025年11月上旬の関連投稿数は前月比3倍超)。以下に法的な問題点を分析・まとめます。分析はNPO法、補助金適正化法、刑法、民法などの観点から行い、事実ベースで中立的立場を保ちます。
| 不祥事の種類 | 概要 | 発覚時期 | 関連事実 |
|---|---|---|---|
| 公金中抜き・脱税スキーム(文京区こども宅食・ふるさと納税) | 自治体補助金やふるさと納税を活用した事業で、中間事業者(ふるさとチョイス等)を介在させ、手数料として公金がフローレンスに流入。貧困層への実質交付が少なく、経費率が高い。会長・駒崎弘樹氏の「セルフ寄付」スキーム(自己資金をNPO経由で寄付し税控除)も指摘。 | 2024年1月 | 文京区事業で補助金3000万円超が中抜き。渋谷区ふるさと納税でNPOの取り組みを対象化し、税逃れ疑惑。参議院質問主意書(2024年3月)で国会審議。 |
| 根抵当権設定の虚偽申請(渋谷区補助金事業) | 渋谷区から補助金(数億円規模)で建設した建物に対し、区に「抵当権」設定を申請・承認されたが、実際は「根抵当権」(上限額不明の連続担保)を設定。他の事業資金調達に悪用か。区有地を低額借地(30年契約)で使用中。 | 2025年11月 | 渋谷区議・すだケン氏の指摘で発覚。補助金交付要綱違反。フローレンス側は「ミス」と釈明も、抹消申請中。 |
| 特別養子縁組の誤情報拡散対応(名誉毀損・懲戒請求) | X上で「赤ちゃんを海外に売り飛ばしてぼろ儲け」との虚偽投稿に対し、弁護士を名誉毀損で刑事告訴・懲戒請求。海外養子縁組は「1件もなし」と反論も、対応の厳しさが「言論封殺」と批判。 | 2024年3月~2025年5月 | 弁護士(川村真文氏)へ懲戒処分下りる。暇空茜氏らを侮辱罪で告訴(2024年5月書類送検)。 |
| 事業独占・押し売り(居宅訪問型保育×訪問看護) | 障害児向け居宅保育をほぼ独占。訪問看護を「必須」とロビイングし、他社参入障壁を構築。法令上不要な看護を高額押し売り(月14万円本部経費計上)。会計資料で収益隠蔽か。 | 2025年5月 | 子ども・子育て会議でフローレンス単独資料配布。補助金不記載、人件費重複計上。 |
| 会計不備・認定NPO資格喪失リスク | 財務諸表に虚偽記載、監査未実施。政治活動(ロビイング)禁止違反疑惑。営業費比率操作(圧縮記帳)。 | 2024年2月~継続 | 認定更新(2023年8月)後も指摘。内閣府認定要件(NPO法45条7号:法令違反・公益反する事実なし)違反の恐れ。 |
フローレンスの行為は、NPOの公益性を損なうもので、行政のザル監視も問題。主な法的リスクを条文・判例ベースで分析。
全体傾向:問題の多くは「公金依存の事業モデル」が原因。フローレンスの収益構造(補助金46%、寄付30%)が歪みを生み、X上で「NPOの私物化」との世論形成。行政(渋谷区・東京都)の審査甘さが共犯的。