5月6日の日本大学と関西学院大学の試合で、非常に危険なプレーが発生、その選手はその後退場となりました。そして、そのプレーのビデオが出回り、大きな反響がありました。さらに、日大、関東アメフト連盟の動きがあり、ついに、関学からの声明がありました。
その経緯を追っていきます、
5月6日の試合の後、下の動きがありました。
http://www.sanspo.com/sports/news/20180510/spo18051016230003-n1.html
対応としては、ネットでの非難の後手を踏んでいるという遅い印象でした。
そして日大もこのコメントを発表しました。
日本大学アメリカンフットボール部
http://nu-phoenix.com/topics/6785/
こちらも、ことの重大さをあまり意識してないという印象をファンに与えています。
5月12日、関学の会見がありました。
関学大アメフット部が11日、6日に行われた日大との定期戦(東京・アミノバイタルフィールド)で、先発出場したクォーターバック(QB)選手が相手守備選手から悪質なタックルを受け、負傷退場した件について同大学内で会見を行った。
試合中はボールを追っていたため、判断できなかったと言うが、翌日にビデオで当該プレーを確認した鳥内秀晃監督は、「まさか、え?と思った。あってはならないことだと思う」と納得がいかない様子。小野宏ディレクターは「これまで弊校と日大はお互いに敬意を持って戦ってきた。激しい憤りを持っている。アメリカンフットボールだけでなく、スポーツを冒とくする行為。真相を究明することが重要だと思っている」と話した。
日大選手のプレーについて、関学大アメフット部は「競技プレーとはまったく関係なく当該選手を傷つけることだけを目的とした意図的で極めて危険かつ悪質な行為」とし、10日付けで日大アメフット部に対して抗議文書を送付。チームとしての見解と謝罪を求めると同時に、監督に対しても試合後のコメント等に対する見解と謝罪を求めているという。
加えて11日付けで関東学生連盟に対しても要望書を提出した。
負傷したQB選手は試合翌日、右膝軟骨損傷と腰の打撲で全治3週間の診断を受けた。しかし現在左足にしびれが残っているため、後遺症の可能性も含めて再度精密検査を受ける予定という。関学大アメフット部は「生命にかかわる重篤な事故につながる可能性がある行為だったと考えます」としている。
6日の試合では、自陣46ヤードからの関学大の攻撃1プレー目で、QBがパスを投げた約2秒後、無防備な状態だったところに背後から守備選手がタックルをし、負傷交代していた。さらにその後も反則が重なり、最終的には関学大の選手のヘルメットを殴ったとして資格没収(退場)。10日に関東学連から当該選手の対外試合の出場を禁止と日大の指導者を厳重注意とする処分が発表されていた。
またそれを受けて日大アメフット部は10日、ホームページで「今回の事態を厳重に受け止め、今後はこのようなことがないよう、これまで以上に学生と真摯に向き合い指導を徹底してまいります。このたびのこと、重ねてお詫び申し上げます。」と謝罪している。
しかし日大側から関学大側への正式な謝罪や説明はない。11日20時15分頃、反則をした守備選手をつれて謝罪に向かいたいという旨の電話がコーチからコーチへという形ではあったというが、日大側がその段階で抗議文書を確認していなかったため、断ったという。
関学大アメフット部は甲子園ボウル最多23度の優勝を誇る名門だった。大学日本一を決める甲子園の舞台での両校の対戦は過去29度にのぼり、ファンの間では“赤と青”と形容される。アメフット界をけん引していたライバル同士だった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180512-00000049-dal-spo
関西学院大ファイターズのオフィシャルホームページでは下の声明が発表されました。
http://www.kgfighters.com/topics_detail2/id=1217
追記 20181120
その後の経過は以下の通りです。
立件は見送られております。
日本大アメリカンフットボール部の悪質なタックル問題で、警視庁は内田正人前監督(63)=懲戒解雇=と井上奨(つとむ)元コーチ=同=について、けがをさせる意図でタックルを指示した事実は認められなかったと結論づけた。捜査関係者が明らかにした。井上元コーチが言ったとされる「相手がけがをすれば得だ」という言葉も確認できなかった。同庁は近く、東京地検立川支部に2人の捜査書類を送付する。地検は2人の立件を見送るとみられる。
https://mainichi.jp/articles/20181114/k00/00m/050/097000c?inb=ys
アメフト関西学院大学日大定期戦でのラフプレーについての対応と鳥内監督のコメントと正式な謝罪の要求についてまとめました。
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