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ビートたけし（北野武＝78）が3日、89歳で亡くなった巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんをしのぶコメントを公式サイトで発表した。 【写真】長嶋茂雄さんのご自宅を訪れる王貞治会長に頭を下げる三奈さんと一茂 たけしは「いずれこの日が来るとは覚悟していたが、実際にそうなってみると気が抜けた感じがしてしょうがない。長嶋さんは、同じ時代を生きた神のような存在だった。物心ついて野球に目覚めてから数十年、ファンという感情以上のあこがれを持っていたし、その存在をずっと意識し、活躍にいつも励まされる思いだった。本当にショックだ」と悼んだ。 2人は、芸能人チームと名球会チームの野球対決や、雑誌の対談などで親交を深めた。2000年を迎えるカウントダウン式典には、長嶋さん、たけし、元東京都知事の石原慎太郎さんが名を連ねた。 01年には、CMイベントでスポーツ大臣の新設と長嶋さんの起用を提言したことがあった。その後15年にスポーツ庁が設置されている。
長嶋茂雄（ながしま しげお）は、日本プロ野球史において伝説的な選手であり、その「凄さ」は多角的な視点から語られます。以下にその主要なポイントを簡潔にまとめます。
長嶋茂雄の凄さとは？
1. 圧倒的な打撃成績
- 通算成績：プロ野球選手として読売ジャイアンツで1958年から1974年まで活躍。通算2471安打、444本塁打、1522打点、打率.305という驚異的な成績を残した。
- 新人記録：プロ1年目（1958年）に打率.305、29本塁打を記録し、新人王を獲得。開幕戦での4打席連続三振からの逆転劇は「ミスタープロ野球」の伝説の始まり。
- 首位打者と本塁打王：首位打者6回（1961, 1963, 1968, 1970-1972）、本塁打王2回（1963, 1968）を獲得。長打力とアベレージヒッターとしての両立が際立つ。
2. 華やかなプレースタイル
- 「ミスタージャイアンツ」：その派手な打撃フォームとダイナミックな守備で観客を魅了。バットを高く掲げる独特の構えや、逆シングルでの捕球など、観る者を引きつける「スター性」が抜群。
- 勝負強さ：劇的な場面での活躍が多く、特に1965～1973年の巨人の9連覇（V9時代）の中心選手として、クラッチヒッターぶりを発揮。
3. リーダーシップと影響力
- V9の立役者：川上哲治監督の下、ON砲（王貞治とのコンビ）として巨人の黄金時代を牽引。チームの精神的支柱として選手を鼓舞。
- 国民的英雄：その人柄とプレーで日本中のファンを熱狂させ、プロ野球人気を大きく押し上げた。引退試合での「我が巨人軍は永久に不滅です」という言葉は今も語り継がれる。
4. 守備での貢献
- 三塁手として：華麗な守備で「燃える男」と呼ばれ、ゴールデングラブ賞の前身であるダイヤモンドグラブ賞を2回受賞。難しい打球を軽快にさばく姿は観客を沸かせた。
- 身体能力：抜群の反射神経と強肩で、守備でもチームに大きく貢献。
5. 監督としての功績
- 巨人監督：1975～1980年、1993～2001年に監督を務め、リーグ優勝4回、日本一2回（1994, 2000）。選手時代とは異なる視点でチームを牽引し、特に若手の育成に尽力。
- 采配の魅力：大胆かつ情熱的な采配で、ファンを楽しませる野球を追求した。
6. 文化的・社会的影響
- 国民栄誉賞：1981年、プロ野球選手として初めて国民栄誉賞を受賞。日本のスポーツ史における功績が認められた。
- 人間的魅力：ユーモラスで親しみやすい性格、ファンへの誠実な対応で「ミスター」の愛称が定着。野球を国民的娯楽に押し上げた功労者。
7. 記録と栄誉
- MVP：5回（1961, 1963, 1966, 1968, 1971）受賞。
- 野球殿堂：1988年に殿堂入り。
- 背番号3：巨人の永久欠番となり、その象徴性が今もファンの心に残る。
まとめ
長嶋茂雄の凄さは、単なる数字の記録にとどまらず、その華やかなプレースタイル、勝負強さ、観客を引きつけるカリスマ性、そしてプロ野球人気を牽引した影響力に集約されます。選手として、監督として、そして国民的アイコンとして、彼の存在は日本野球史に燦然と輝くものです。