新型日産エルグランド登場 サイズ性能値段ライバル車との比較のまとめ 、2026年夏に発売予定の新型「エルグランド」をJapan Mobility Show 2025にて先行公開するとともに、「パトロール」を2027年度前半に日本市場に投入することを発表しました。
新型日産エルグランド登場まとめ:サイズ・性能・価格・ライバル比較
日産自動車は、2025年10月29日のJapan Mobility Show 2025(プレスデー)で、2026年夏に日本発売予定の新型「エルグランド」(4代目、型式:E53型)の世界初公開を行いました。約16年ぶりのフルモデルチェンジで、「次世代プレミアムツーリングモビリティ」をコンセプトに、存在感のあるスタイリングと快適な室内空間を追求。電動化技術の第3世代「e-POWER」を搭載し、静粛性と燃費を大幅向上させたほか、e-4ORCE(電動4WD)システムもオプションで用意されます。また、同イベントで「パトロール」(6代目)の2027年度前半日本投入を発表。日産の大型SUVフラッグシップとして、ランクル300対抗のタフネスをアピールしました。以下に、新型エルグランドの詳細をまとめます。
1. サイズ
新型エルグランドは、現行モデル(全長4,840mm、全幅1,850mm、全高1,820mm)から全長・全幅を拡大し、より堂々としたプロポーションに進化。室内空間も広くなり、長距離ツーリングに適した「ツーリングモビリティ」として位置づけられています。主な寸法は以下の通り(予想値含む):
| 項目 | 詳細(予想値) | 現行モデル比較 |
|---|---|---|
| 全長 | 約5,000mm | +160mm拡大 |
| 全幅 | 約1,900mm | +50mm拡大 |
| 全高 | 約1,850mm | +30mm向上 |
| ホイールベース | 約3,000mm | +100mm拡大 |
| 室内長(3列目含む) | 約3,200mm | 広々空間強化 |
- 特徴: スライドドアレールがリアクォーターガラス一体型を採用し、開口部を拡大。2列目キャプテンシートやVIPシートオプションで、ゆったりしたレイアウトを実現。税制面では全長4.7m超のため、自動車税・重量税が重課税対象ですが、サイズアップによる存在感が魅力。
2. 性能
電動化を核に、運転の楽しさと快適性を両立。第3世代e-POWERは発電専用1.5Lターボエンジン(ZR15DDTe型)と「5-in-1」モジュール(モーター・インバーター統合)で軽量化・高効率化を実現。現行のガソリンエンジン(2.5L/3.5L V6)からシフトし、ハイブリッド専用車種となります。
| 項目 | 詳細(予想値) |
|---|---|
| パワートレイン | 第3世代e-POWER(1.5Lターボ発電機 + モーター駆動) |
| システム出力 | 約200-250ps(前後モーター合計) |
| 駆動方式 | FF標準 / e-4ORCE(電動4WD)オプション |
| 燃費(WLTCモード) | 約18-20km/L(現行10km/L前後から大幅向上) |
| 安全装備 | ProPILOT 2.0(ハンズオフ運転対応)、インテリジェントアラウンドビューモニター(10インチ大画面) |
| オーディオ | BOSEプレミアムサウンドシステム(オプション) |
- 特徴: e-4ORCEにより、悪路や高速コーナリングで安定性向上。アドバンスド アンビエント ライティングがProPILOTの動作(ハンズオン/オフ)と連動し、視覚的に運転支援を通知。静粛性が高く、フォーミュラE由来の電動技術で「運転の愉しさ」を強調。
3. 価格
詳細は未発表ですが、現行モデル(408万円〜837万円)を上回るプレミアム価格帯と予想。e-POWER専用化と装備充実で高め設定ですが、燃費向上によるランニングコスト低減が魅力です。
| グレード予想 | 価格帯(予想) | 特徴 |
|---|---|---|
| ベース(Highway STAR) | 500-600万円 | FF、基本装備 |
| 中間(Premium) | 600-700万円 | e-4ORCE、BOSEサウンド |
| 上級(AUTECH / VIP) | 700-850万円 | フルオプション、VIPシート |
- 特徴: 問い合わせが販売店で殺到中。納期は発売直後で数ヶ月待ちの見込み。補助金対象のe-POWERで実質価格を抑えられる可能性あり。
4. ライバル車との比較
高級ミニバン市場の王者・トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」(2023年フルチェンジ)と、ホンダ「オデッセイ」(2023年マイチェン)を主なライバルに。新型エルグランドは「スポーティ&ツーリング志向」で差別化を図り、アルファードの「ゴージャスさ」に対し、電動化の静粛性と走行性能で対抗。オデッセイとはサイズ・価格で上位競合ですが、e-POWERの独自性を武器に。
| 項目 | 新型エルグランド (2026) | アルファード/ヴェルファイア (現行) | オデッセイ (現行) |
|---|---|---|---|
| サイズ (全長×全幅×全高) | 5,000×1,900×1,850mm | 4,945×1,850×1,935mm | 4,835×1,820×1,695mm |
| パワートレイン | e-POWER (1.5Lターボ+モーター) | 2.5Lハイブリッド / 2.4Lターボ | 2.4Lターボ / ハイブリッド |
| 燃費 (WLTC) | 18-20km/L | 18-20km/L | 13-16km/L |
| 価格帯 | 500-850万円 | 550-1,000万円 | 400-600万円 |
| 強み | 電動4WDの走行安定性、広い室内 | 豪華内装・ブランド力 | 低価格・ハンズフリーアクセス |
| 弱み | サイズ大で取り回し難 | 高価格・燃費劣位のガソリン版 | サイズ小さめで高級感薄め |
| 販売実績 (2024年) | 現行: 約1,400台 | 約10万台 | 約2万台 |
- vs アルファード/ヴェルファイア: エルグランドはサイズ拡大で室内を上回る可能性大だが、アルファードのプレミアムブランド力が課題。e-POWERの静粛性で長距離快適性を勝負。
- vs オデッセイ: 価格・サイズでエルグランドが上位だが、オデッセイの低燃費ハイブリッドと手頃さが脅威。エルグランドはSUVライクな走りで差別化。
- 市場展望: アルファード独走のLクラスミニバン市場(シェア80%超)で、エルグランドは電動化で巻き返し狙い。X(旧Twitter)では「デカくてカッコいい」「アルファード超え期待」との声多数。
パトロールの日本投入について
- 概要: 2024年フルチェンジの6代目パトロールを、2027年度前半に日本投入。日産車体九州生産で、中東/北米仕様をベースに右ハンドル化。3列シート大型SUVとして、トヨタ「ランドクルーザー300」対抗。
- サイズ: 全長5,350mm×全幅2,030mm×全高1,955mm(ランクル300より大柄)。
- 性能: V6 3.5Lツインターボ(425ps/71.4kgm)、9速AT、HBMC(油圧ボディモーションコントロール)でオフロード/オン路安定。NISMO版(502ps)も可能性。
- 価格: 900万円超予想(ランクル300の743万円〜を上回るプレミアム設定)。
- 背景: 日産の経営再建策の一環。ホンダ統合破談後、自力でSUVラインナップ強化。Xでは「サファリ復活!」と歓迎ムード。
新型エルグランドは、日産の電動化戦略の象徴として注目を集めています。詳細スペックは今後発表予定ですが、発売に向け予約問い合わせが急増中。Japan Mobility Showで実車を確認するチャンスです!