高市早苗首相は、2025年11月現在、就任後初めての日銀総裁との会談を予定しており、明日18日午後3時半から首相官邸で植田和男総裁と面会します。 この会談では、金融・経済・物価情勢についての意見交換が主眼とみられ、植田総裁が主導する日銀の追加利上げのタイミングや、円安進行への対応が焦点になる可能性が高いです。

高市首相はこれまで、追加利上げに反対の姿勢を明確に示しており、「消費マインドを下げてはいけない」「財政出動をしっかりとして経済を強くする」と主張しています。 また、金融政策の方向性を決める責任は政府にあるとし、日銀には手段の選択を委ねるべきとの見解を述べています。 これに対し、植田総裁は持続的な2%物価目標達成に向けた緩和的な金融環境の継続を強調する一方、円安の急ピッチな進行が政府のアクション不足を招いているとの市場の見方も浮上しています。

11月12日の経済財政諮問会議では、両者が初顔合わせし、高市首相が植田総裁に定期報告を要請した経緯もあります。 全体として、高市政権下での日銀政策は、積極財政と金融緩和の再強調により、経済成長優先の方向性を強める可能性が指摘されています。