NHKの最新の世論調査やその他の主要な世論調査における日本保守党の支持率は、ご指摘の0.4%前後（概ね0.2%から1.0%の間）で推移しており、現状では比較的低い水準に留まっています

。 

この支持率の理由と今後の展開に関する分析は以下の通りです。

不人気の理由（支持率が伸び悩む理由）の分析

日本保守党の支持率が低迷している主な理由は、いくつかの要因が絡み合っています。

• 既存保守層との重複と「受け皿」の限界: 日本保守党の支持層は、既存の自民党支持層や、同じく保守系の参政党、国民民主党などの支持層と重複しています。多くの保守層は依然として長年政権を担ってきた自民党に投票する傾向があり、日本保守党が「オール岩盤保守」の受け皿になりきれていない現状があります。
• 組織基盤の弱さ: インターネット上での人気や話題性は高いものの、伝統的な政党のような強固な地域組織や業界団体などの組織基盤がまだ構築されていません。世論調査は全国的な電話調査などが中心であり、組織票を持たない新党は数字が出にくい傾向があります。
• 知名度と情報伝達の課題: 党代表の百田尚樹氏や共同代表の北村晴男氏の知名度はありますが、党全体の政策や候補者の認知度はまだ全国的に十分とは言えません。SNSでの発信力は強いものの、それが必ずしも幅広い層への支持拡大に直結していないという分析もあります。
• 有権者の属性: 朝日新聞社の出口調査によると、日本保守党に投票した有権者の約7割が男性であり、支持層の偏りが見られます。また、内閣不支持層の受け皿になることが多いですが、特定の層に留まっている現状があります。 

今後の展開

日本保守党の今後の展開は、以下の点が鍵となると見られています。

• 国政政党としての足場固め: 2025年の参議院選挙などを経て、複数の国会議員が誕生し、名実ともに国政政党としての要件を満たしました。今後は、次の衆議院選挙に向けて10議席獲得を目標に掲げており、全国的な党勢拡大を目指すことになります。
• 他党との差別化: 国民民主党や参政党など、支持層が近い政党との間で、いかに明確な政策的差別化を図り、支持者を引き離せるかが課題です。
• 「無党派層」への浸透: 現在、「特に支持政党はない」と回答する無党派層が最も多い状況が続いています（直近のNHK世論調査で約41%）。この巨大な無党派層に対し、既存政党への不満の受け皿としてどこまで浸透できるかが、支持率向上の大きな鍵となります。 

結論として、現在の支持率は新党としては一定の存在感を示しているものの、全国的な影響力を持つには至っておらず、今後の組織拡大と幅広い層への浸透が成長の焦点となります。