保守・島田洋一氏「高市さんが言ったのは」 衝撃暴露に維新・吉村代表が怒りの撤回要求「名誉にかかわる」(スポニチアネックス)
ニュース詳細 分析 今後の展開
ニュース詳細
2025年12月20日放送のABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(関西ローカル)で、日本保守党の島田洋一衆院議員(政調会長)が、高市早苗首相との私的な電話内容を暴露したことが話題となりました。
- 暴露内容: 島田氏は、2025年10月21日の首相指名選挙前日に高市首相から電話を受けたと明かし、維新が連立条件として掲げた衆院議員定数削減法案について質問したところ、高市首相が以下の趣旨の発言をしたと主張。
- 「定数削減は目指すだけ」「今年中に成立するはずがない」「委員会委員長が野党のため通らない」「自民党内では誰も通ると信じていない」「あれは吉村(洋文・維新代表)の芝居(パフォーマンス)」
- 吉村代表の反応: 共演した吉村洋文代表(日本維新の会)は強く反発。「高市さんが本当にそれを言ったのか? 公共の電波で言うことか。高市さんの名誉にかかわる」「高市さんは本気で自民を説得して法案をまとめてくれた」「吉村が一人で踊っているだけだという発言は撤回してほしい」と撤回を要求。
- 島田氏の対応: 島田氏は「もちろん撤回しません」「事実だ」と拒否。番組内で激しいやり取りとなり、吉村氏が防戦一方になる場面もあった。
この法案は、自民・維新連立の優先課題として臨時国会で提出されたが、野党批判などで審議入りせず、12月16日の高市首相・吉村代表会談で通常国会へ先送りが決定。維新は「身を切る改革」の目玉として強く推進していたが、自民党内反対が多く実現が難航していた。
島田氏は以前からX(旧Twitter)で同様の内容を投稿しており、一貫した主張。番組は北村晴男参院議員の代理出演だった。
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分析
- 島田氏の意図: 日本保守党は消費税減税を優先主張しており、維新の定数削減を「パフォーマンス」と批判。島田氏は維新の連立入りを「企業・団体献金規制の頓挫を招いた」と見なし、高市首相の発言を引用して維新の「本気度不足」や自民の「本音」を暴露。高市支持層からは「島田無双」と評価される一方、私的会話の公表は「オフレコ破り」との指摘も。
- 吉村氏・維新の立場: 吉村氏は高市首相を擁護し、連立の信頼関係を強調。暴露を「名誉毀損級」と見なし、撤回要求で対抗したが、島田氏の拒否で番組内では劣勢。維新は連立で「政治改革」をアピールしたいが、先送りで党内・支持者から不満が高まっており、この暴露はさらに信頼を損なう可能性。
- 高市首相の真意: 電話は私的で録音なしのため、真偽不明。高市氏は保守層支持が厚いが、連立維持のため維新に「芝居」を許容した可能性も。暴露は高市氏の「二枚舌」を示唆するが、島田氏の主張が事実なら自民の本音(定数削減に消極的)が露呈。
- 全体の文脈: 自民・維新連立は2025年10月発足。高市政権は台湾有事発言などで中国と緊張する一方、国内改革で維新依存。暴露は連立の亀裂を象徴し、保守層の分裂(日本保守党 vs 自民・維新)を浮き彫りに。
X(旧Twitter)では、島田氏支持(維新批判)と吉村氏支持(暴露批判)が分かれ、動画クリップが拡散中。
今後の展開
- 短期: 高市首相の対応が鍵。沈黙なら「事実認定」と見なされ、維新の不満爆発の可能性。吉村氏がさらに反発すれば、連立にひび。島田氏は配信などで再暴露しており、論争継続。
- 中期: 定数削減法案は2026年通常国会で再挑戦予定だが、自民反対派が多く実現性低い。先送りが続けば維新の「身を切る改革」アピールが空洞化し、連立離脱や支持率低下のリスク。
- 長期: 高市政権の安定性に影響。日本保守党は保守票の取り込みを狙い、維新・自民批判を強める可能性。野党(立憲など)はこの亀裂を利用して攻勢かけるかも。全体として、連立の「利害一致」が露呈し、政権の弱体化要因に。
この件は私的会話の真偽が争点だが、政治的パフォーマンスの暴露として、与党内の緊張を高めている。最新情報はニュースやXで確認を。
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