『満州アヘンスクワッド』あらすじ
舞台:昭和12年(1937年頃)の満洲国。関東軍の「大アヘン政策」が背景にあり、アヘン(阿片)が社会を蝕む混沌とした時代。
主人公:日方勇(ひがた いさむ)。貧しい家庭から関東軍の兵士として満州に派遣されるが、戦闘で右目を失明し、「使えない兵隊」として農業義勇軍に回される。上官からの虐待に耐えかね、家族を日本に呼び寄せて幸せにするための大金を稼ぐ手段として、アヘンの密造に手を染める。
勇は天性の才能で、従来の阿片を上回る高純度・高品質の「真阿片」を製造可能。これが物語の鍵となる。
ストーリーの概要:
勇は密造した真阿片を売りさばくため、さまざまな仲間を集めていく。中国マフィア(青幇・紅幇)、ロシアンマフィア、関東軍の憲兵、満州の阿片王など、強大な敵や勢力と対立しながら、商売を拡大。奉天、熱河、新京、哈爾濱、吉林、大連、上海、斉々哈爾(チチハル)など、満州各地や上海を舞台に、知略、裏切り、激しい抗争、銃撃戦が繰り広げられる。
仲間たち(麗華、リン、關、バータル、キリルなど)と絆を深めつつ、勇は「真阿片」で富と力を得ていくが、軍やマフィアの追手、内部の裏切り、阿片中毒の闇に直面。単なる成り上がり物語ではなく、欲望、忠義、理想と現実の葛藤を描いたクライム・サスペンス作品。
テーマ:アヘンがもたらす人間の弱さ、満州の多民族社会の混沌、戦争前の闇社会。勇の目的は家族のためだが、次第に大望を抱き、「満州の王」になるための戦いに発展していく。
累計発行部数300万部超の人気作で、重厚な作画と手に汗握る展開が特徴。最新巻(22巻時点)では、関東軍との全面抗争が始まり、真阿片一味の反撃と未来への展望が描かれています。
(※重大なネタバレを避けた全体あらすじです。詳細を知りたい場合は単行本をおすすめします!)