北欧諸国(フィンランド、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、アイスランドなど)は、World Happiness Report(国連の幸福度報告書)で長年上位を独占しており、2024年版ではフィンランドが7年連続1位、デンマーク2位、アイスランド3位、スウェーデン4位、ノルウェー7位となっています。 このランキングは、1人当たりGDP、社会的支援、健康寿命、人生選択の自由度、他者への寛容度、社会の腐敗認識度の6つの指標を基に、住民の主観的な生活満足度を測定したものです。 例えば、フィンランドのスコアは全体平均を上回り、社会支援(友人・家族の助けが得られる感覚)が1.0(満点1.0に近い)、腐敗認識度が低く(信頼が高い)、自由度が高い点が突出しています。 これにより、北欧は「幸福度の高い地域」としてデータ上は確固たる地位を築いています。一方、現地在住の日本人からの反対意見は、主にネットやSNSで散見され、税金の重さ(消費税24-25%、個人所得税最高50%以上)、冬の長さと暗さ(日照時間短く、季節性うつ病のリスク)、社会的孤立(人間関係が閉鎖的で内気な国民性)、高物価(生活コストが高い)、治安の悪化(移民増加による一部地域の問題)などが挙げられます。 例えば、X(旧Twitter)では、在北欧日本人が「冬が暗くて寒く、サービスが悪い」「人間関係が閉鎖的で孤独」「消費税が高く、物価が高い」「治安が悪い」と指摘する投稿が多く、幸福度のイメージを疑問視する声が目立ちます。 また、ドイツ在住者の愚痴が多い一方で、ベルギー在住者は「安全で不満少ない」との相対的な意見も。 これらの意見は、異文化適応の難しさや個人の主観が反映されやすく、日本人の視点では「北欧の幸福は神話」と感じる人が少なくありません。 実際のところ、北欧の幸福度はデータ上高いものの、完全なユートピアではなく、問題を抱えています。まず、幸福度の要因として、社会的平等(ジェンダー・所得格差が少ない)、信頼の高い政府(腐敗認識低く、透明性が高い)、充実した福祉(医療・教育無料、失業支援手厚い)、自然とのつながり(フィンランドの「sisu」精神:忍耐力と回復力)、ワークライフバランス(有給休暇長く、残業少ない)が挙げられます。 これにより、全体的な生活満足度は高く、経済的安定(高GDP)と社会的支援がストレスを軽減しています。 しかし、反対意見の多くは事実に基づいており、例えばNordic Council of Ministersの報告書では、北欧住民の12.3%が「苦しんでいる」または「闘っている」と回答し、特に若者の13.5%が精神的健康問題を抱えています。 冬の暗さによる季節性うつ病(SAD)の発症率が高く、自殺率も過去には高かった(現在は低下傾向)。 高税金(税収/GDP比40%以上)は生活保障を提供しますが、物価高(食料・住宅)と相まって負担感を生み、移民増加による社会的緊張(治安悪化の懸念)も指摘されます。 また、国民性として内気で人間関係が浅い「社会的孤立」が、外国人(日本人含む)にとって適応しにくい要因です。 要するに、北欧の幸福度は客観データで高いですが、主観的・文化的文脈で異なり、特に現地在住外国人はネガティブな側面を強調しやすいです。 全体として「幸福の神話」ではなく、現実的な強みと弱みを併せ持つ地域で、幸福は個人差が大きいと言えます。
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