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スウェーデン首相の不信任が決議。その背景と今後の政局

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2018年9月9日、スウェーデンでは国政選挙があり、反移民極右政党の躍進が起こりました。
そして、新しい議会が開かれ、早速、そのスウェーデン議会は9月25日、第1党の社会民主党のロベーン首相の続投の是非を問う信任投票を行い、不信任が決議されました。
この事態はなぜ起こったのか?背景の極右の台頭と今後の政局をまとめました。

スウェーデン首相の不信任が決議

国政選挙後に開かれたスウェーデン議会は9月25日、社会民主党ロベーン首相の不信任を決議しました。
これにより、ロベーン首相は退陣することになりました。

スウェーデン議会は、9月9日の総選挙の結果、過半数議席を有する政党・政党連合がない不安定な状況となっています。

スウェーデンの選挙2018について

先日の総選挙の結果、スウェーデン議会は、ロベーン首相が率いる社会民主党などの中道左派ブロックが144議席で、野党の中道右派連合がわずかに1議席少ない143議席。そして、第三政党が、一部の国民や他全ての政党から人気がない、反移民を掲げるスウェーデン民主党が62議席で、文字通りキャスティングボートを握っております。

そして、今回の不信任投票では、そのキャスティングボートが本物であることを国民に見せつけることに成功しました。スウェーデン民主党62票が不信任に投票、不信任204、信任142で不信任が決議され、首相は退陣に追い込まれることになりました。

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不信任決議の背景。選挙で反移民極右政党の民主党が躍進

スウェーデンで総選挙が9月9日に行われ、開票が終了しました。
政策として「反移民」「移民制限」などを公然と主張する、いわゆる極右政党、スウェーデン民主党が2014年の前回選挙から大きく支持率を伸ばし躍進しました。

スウェーデン議会(定数349)与党の社会民主党が得票率28・4%で第1党を維持しました。
社会民主党は得票率は約100年ぶりに3割を下回り、前回2014年の選挙から2.8%支持率を下げました。

議席数も改選前より12議席少ない101議席となりました。

一方、中道右派の穏健党は19・8%で第二党を維持しましたが、前回から3.5%も支持率を下げています。
議席数は改選前の84から70と14議席失いました。

そして、17・6%の第三党でした。これは前回から4.7%の大幅な増加です。
議席数も改選前の49議席から62議席へ13議席も増加、国会での勢力を伸ばしました。

スウェーデン選挙で反移民極右政党の民主党が躍進。その背景とは?

スウェーデンは、移民難民に寛容な政策をとってきた結果、スウェーデンの移民が人口に占める割合は20%を超えました。

さらに、2015年のドイツのメルケル大統領の政策によるヨーロッパへの難民流入で、さらに多くの難民がスウェーデンで難民の申請をしました。
この年だけで15万人以上を受け入れることとなりました。

そしてそれ以降、スウェーデンの治安は急速には悪化、さらに、医療福祉がうまく回ってない分野もあり、不公平感も増してきました。

しかし、今まで、与党政党も野党も、移民難民の制限に及び腰でした。そこでスウェーデン民主党の支持率が急速に上昇しました。

与党の社会民主党最大の支持基盤は労働組合であり、スウェーデン最大の労働組合でも、スウェーデン民主党支持者が増えました。

彼らは移民政策と直結する外国人労働者の流入という現状に大いに不満を持っていました。

一般市民も、移民による犯罪の増加、そして、重い税金の負担を移民がフリーライダーとしてお金を得ている、と言った不満があり、今回スウェーデン民主党は、4年前の12.9%から17.6%と4.7%の躍進です。

これだけ勢力が増したのはこの党だけで、社会民主党はマイナス2.8%、穏健党はマイナス3.5%でした。

まさに、スウェーデン民主党の一人勝ちの選挙で、その勢いを早速議会で見せました。

今後のスウェーデンの政局について

どの党、正確には政党連合が次期政権を担うかは現在のところ、全く不透明となっています。

しかしながら、議会議長が、新政権樹立を中道右派連合の最大政党、穏健党のクリステルソン党首に託すことが予想されています。

しかし、問題は、クリステルソン氏が新首相に信任されるには、極右で自党の支持者の間からも人気が低いスウェーデン民主党の協力を得るか、もしくは、今回「不信任」を突きつけた左派連合の党からの協力を得る必要があるためです。

これまで、主要政党全てが一致して「反移民」を掲げるスウェーデン民主党を政治から排除することに成功してきました。

しかし移民・難民の受け入れ凍結を公約に掲げた同党は今回の議会選で支持率を増し、議席も13議席まして更に躍進しており、今までにない発言力と実際のキャスティングボートがあることを示しました。

仮に穏健党が首相になるために、民主党の協力をとりつければ、今まで、いわゆる極右の中枢政治への接近を退けてきたスウェーデン政治にとって大きな転機となります。

スウェーデン議会(定数349議席)では、過半数が投票で反対しない場合は首相が信任されます。

どの選択肢も非常に厳しいものであることは確かですね。

そして、民主党のオーケソン党首は25日、地元テレビで
「もし穏健党のクリステルソン氏が首相になりたいなら、我々スウェーデン民主党の協力なくしてはありえない」と発言しております。
まさにその言葉は事実であり、彼らも政治の舞台に躍り出るため、穏健党へ連携を呼び掛けています。

まとめ

スウェーデンの選挙が終わり、新議会で、首相の不信任が決議されました。この背景として、反移民のスウェーデン民主党が躍進してキャスティングボートになったことが挙げられます。今後の政局の予想をまとめました。

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