2022 おおみそかの「第73回紅白歌合戦」の視聴率(総合テレビ)が2日、ビデオリサーチから発表された。例年、評価の目安となる後半の関東地区の第2部(午後9時から11時45分)は35.3%で、2部制となった1989年以降で最低となった昨年の34.3%よりも1.0ポイントアップしたものの、ワースト2位の視聴率。同社が調査を始めた1962年以降でもワースト2位となった。
一昨年以上に若年層を意識した内容でわずかながら視聴率が回復したものの、2020年以来2年ぶりの40%超えはならなかった。
コロナ禍となって3年目の紅白は、改修工事を終えたNHKホールで2年ぶりに開催。同所での有観客での開催は3年ぶりとなり、観客たちと一体となった演出も多く会場は大盛り上がりを見せていたが、一昨年から視聴者を大きく増やすことはできなかった。
関東地区の第1部(午後7時30分~8時55分)は31.2%(前年比0.3ポイント減)。名古屋地区は第2部が35.9%で、関東と同じく2部制になった89年以降ワースト2位。第1部は31.2%(前年比0.6ポイント減)だった。 今回、NHKはテーマに「LOVE & PEACE みんなでシェア!」を掲げ、視聴者に対して2022年の最後をしめくくる時間に歌で「平和の尊さ」や「希望にあふれた愛」を感じてもらうことを意識した。
一昨年同様、紅白の対決色を薄め、司会陣も紅白と総合司会に別れていた従来のスタイルからチェンジ。司会を俳優の大泉洋(49)、女優の橋本環奈(23)、同局の桑子真帆アナウンサー(35)、スペシャルナビゲーターを嵐の櫻井翔(40)がつとめ進行した。
出場歌手は、韓国の人気女性グループ、LE SSERAFIMとIVE、日本の男性音楽グループ、JO1とBE:FIRST、ソロ歌手のウタ、Aimer、Vaundy(22)ら若者層を意識した初出場組を大量投入。その一方で、中高年層を意識した松任谷由実(68)、加山雄三(85)、安全地帯、桑田佳祐(66)率いる“同級生バンド”らも特別枠で投入した結果。https://news.yahoo.co.jp/articles/f50b00972e1445b683faa2fd0c723b14df99f85d