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棒高跳び世界陸上金メダルデュプランテイス。あだ名がモンドの由来、彼のこれまでの経歴と戦歴。英才教育の内容、今後の記録の予想について。

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棒高跳び世界陸上金メダルデュプランテイス。あだ名がモンドの由来、彼のこれまでの経歴と戦歴。英才教育の内容、今後の記録の予想について。

デュプランティスのあだ名「Mondo」の由来

アルマンド・デュプランティス(Armand Duplantis)のあだ名「Mondo」は、幼少期に父親の親友(シチリア出身のイタリア人)から付けられたものです。イタリア語で「Mondo」は「世界」を意味し、当初は「Mondo Man」(世界の男)と呼ばれていましたが、徐々に「Mondo」だけが定着しました。このニックネームは、彼の棒高跳びでの「世界制覇」を象徴するようにも語られています。デュプランティス自身も、この名前を本名に変えようかと考えた時期があったそうです。

これまでの経歴と戦歴

デュプランティスは1999年11月10日、米国ルイジアナ州ラファイエット生まれのスウェーデン代表棒高跳び選手です。父親のグレッグ(元棒高跳び選手、大学コーチ)と母親のヘレナ(元七種競技・バレーボール選手)の影響で、スポーツ一家に育ちました。4歳で棒高跳びを始め、7歳で初の年齢別世界記録(3.20m)を樹立。以降、7歳から12歳までの全年齢別世界記録を保持する天才ぶりを発揮しました。

  • 学歴と初期キャリア: 地元のラファイエット高校を2018年に卒業後、ルイジアナ州立大学(LSU)で1年間プレー(大学記録6.00m樹立)。2019年にプロ転向し、父親を専属コーチに迎えました。2015年からスウェーデン代表として競技(母国籍のため)。
  • 主な戦歴と実績(2025年9月時点):
    カテゴリ 主な成果 詳細
    オリンピック 金メダル2回(2020東京、2024パリ) 両大会で世界記録樹立(2020: 6.18m、2024: 6.25m)。
    世界選手権(屋外) 金メダル3回(2022ユージーン、2023ブダペスト、2025東京) 2025東京で14回目の世界記録6.30m樹立、49連勝達成。
    世界室内選手権 金メダル3回(2022ベルグラード、2024グラスゴー、2025南京) 2025で3連覇。
    欧州選手権 金メダル3回(2018ベルリン、2022ミュンヘン、2024ローマ) U20欧州選手権(2017)も制覇。
    ダイヤモンドリーグ 5連覇(2021-2025) 2025で5回目優勝。
    ジュニア時代 世界U18(2015)、世界U20(2018)金メダル 2016世界U20で銀、2017世界選手権デビュー。
    世界記録 14回更新 初回: 2018(5.90m)、最新: 2025東京6.30m。2025年だけで4回更新(最多)。6m以上クリアは史上最多の102回。

彼は「史上最高の棒高跳び選手」と評され、2024年にBBC世界スポーツスター・オブ・ザ・イヤー、2025年にローレウス世界スポーツマン・オブ・ザ・イヤー受賞。賞金としても、世界記録1回あたり約10万ドル(2025東京で7.4万ポンド)を受け取り、累計140万ドル以上を稼いでいます。

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英才教育の内容

デュプランティスの「英才教育」は、家族主導の徹底した早期トレーニングが基盤です。父親のグレッグがコーチを務め、母親のヘレナがメンタル面をサポート。ルイジアナの自宅にプライベートな棒高跳び施設を設置し、幼少期から本格的に指導されました。

  • 幼少期の焦点: 3-4歳から棒高跳び開始。当初はサッカーや野球も並行しましたが、基本的な運動パターン(走り込み、ジャンプの効率化)と技術習得に集中。7歳で世界記録を樹立する頃には、父親の大学時代のビデオを参考に、ポールのグリップやスイングを細かく修正。
  • トレーニングの特徴: 年中指導が可能で、夏はスウェーデンで合宿。ジュニア時代は「楽しさ」を重視しつつ、怪我防止のための柔軟性・筋力トレーニングを並行。LSU在籍時は大学チームで競技し、プロ転向後はPumaと契約して専門コーチングを強化。家族の絆がモチベーションの源泉で、姉妹(ヨハンナも棒高跳び選手)との競争も教育の一部でした。

このアプローチにより、10代前半でシニアレベルに到達。専門家は「技術の完璧さとメンタルの強靭さ」が英才教育の賜物と分析しています。

今後の記録の予想

デュプランティスは現在25歳で、ピークを迎えつつあります。2025年にすでに4回の世界記録更新(6.26m→6.27m→6.28m→6.30m)とあり、勢いは衰えていません。彼自身は「まだ余力がある(more in the tank)」と語り、数年以内に6.30mを安定させ、6.40mを狙うと明言。父親のグレッグも「6.40mは現実的」と予測しています。

  • 短期予想(2026-2027): 2026世界室内選手権や欧州選手権で6.32-6.35m更新の可能性高く、オリンピックイヤー(2028)に向け安定。2025の4更新ペースから、年間2-3回の記録更新が期待されます。
  • 長期予想: 30歳前後まで現役続行なら、6.40m超えも視野。バイオメカニクス分析では、彼の技術効率が限界を押し上げるとされ、史上初の「7m時代」への布石と見なされています。ただし、怪我リスクやモチベーション次第で変動。

彼の活躍は棒高跳び人気を高めており、2028ロサンゼルス五輪での金メダル&新記録が最大の目標です。

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