木下康介選手の経歴概要
木下康介選手(1994年10月3日生まれ、30歳)は、身長190cm、体重85kgの長身フォワード(FW)として知られる日本代表経験者(U-19)。東京出身で、横浜FCのユース時代に日本クラブユース選手権(U-18)で2年連続得点王を獲得するなど、若手時代から得点力を発揮しました。プロキャリアは海外からスタートし、ヨーロッパの複数リーグで経験を積んだ後、2021年に日本へ本格復帰。2025年6月2日に柏レイソルからサンフレッチェ広島へ完全移籍し、背番号17を着用。契約は2027年6月30日までで、スキッベ監督の攻撃的なスタイルにフィットする選手として期待されています。移籍後、2025シーズンJ1で17試合出場7得点(一部データでは6得点)とアシスト4を記録し、チームの攻撃の中心として活躍中です。
以下に、海外キャリアと日本キャリアを時系列でまとめます。特徴については後述します。
海外キャリアのまとめ
木下選手のプロデビューは2013年のドイツで、18歳の若さでヨーロッパに挑戦。2016年にスウェーデンのハルムスタッズBKでAllsvenskan(スウェーデン1部)デビューを果たし、日本人選手として初の快挙を達成しました。以降、ベルギー、ノルウェーなどで下積みを経て、フィジカルと得点センスを磨きました。海外通算では約100試合以上に出場し、20得点前後を記録(リーグによる)。主な所属とハイライトは以下の通りです。
| 期間 | 所属クラブ | リーグ/国 | 主な実績・ハイライト |
|---|---|---|---|
| 2013 | SCフライブルクU-19 / II | ドイツ3部相当 | プロ契約、トップチーム昇格。 |
| 2014-2015 | FC08ホンブルク | ドイツ4部 | レギュラーとして経験積み。 |
| 2016 | ハルムスタッズBK | Allsvenskan(スウェーデン1部) | 日本人初のAllsvenskan選手。7試合出場。 |
| 2017-2018 | シント=トロイデンVV | ベルギー1部 | プロ契約継続、リーグ戦出場。 |
| 2019-2020 | スターベクIF | エリテセリエン(ノルウェー1部) | 25試合8得点。得点力発揮。 |
- 全体のポイント: 海外時代は下部リーグから1部まで幅広く経験。スウェーデンでのデビューは象徴的で、厳しいフィジカル環境で成長。2020年に海外挑戦を一旦終了し、日本復帰の布石に。
日本キャリアのまとめ
2021年に浦和レッズへ加入し、Jリーグデビュー。初年度にJ1で8得点を挙げ、即戦力として活躍。以降、水戸ホーリーホック(J2)、京都サンガF.C.(J1)、柏レイソル(J1)と移籍を繰り返し、J1通算91試合18得点を記録。2025年は柏でシーズン序盤に3得点を挙げ、途中加入の広島でさらに加速。J1全体で二桁得点を狙う活躍を見せています。サンフレッチェでは加入直後から途中出場でゴールを量産し、天皇杯やルヴァン杯でも貢献。
| 期間 | 所属クラブ | リーグ | 主な実績・ハイライト |
|---|---|---|---|
| 2021 | 浦和レッズ | J1 | Jリーグデビュー。8得点、J1第26節初ゴール。 |
| 2022 | 水戸ホーリーホック | J2 | レギュラー定着、復帰後初のJ2挑戦。 |
| 2023 | 京都サンガF.C. | J1 | 10得点。J1復帰で二桁達成。 |
| 2024 | 柏レイソル | J1 | 11得点。J1得点王争いに絡む活躍。 |
| 2025- | サンフレッチェ広島 | J1 | 6月加入。17試合7得点・アシスト4。ルヴァン杯同点ゴールなど。 |
- 全体のポイント: 日本では即得点源として重宝され、移籍ごとにチームの攻撃を活性化。2025年の広島加入は「魅力的なサッカー」に惹かれた本人の希望で、スキッベ監督との対話が決め手。家族の環境変化を考慮しつつ、タイトル獲得への意欲を語っています。
木下康介選手の特徴
- 身体的特徴: 190cmの長身を活かした空中戦の強さと、右足の強烈なシュートが武器。ヘディングやボレーでゴールを量産し、セットプレーでの決定力が光ります。海外経験からくるフィジカル耐性が高く、DFとの競り合いに強い。
- プレースタイル: ターゲットマン型FWで、ポストプレーや味方へのスペースメイクが上手。ドリブルよりパス交換を重視したシンプルな動きで、カウンターやビルドアップに貢献。2025年の広島では、ヴァレール・ジェルマンや中村草太との連携で多様な攻撃パターンを生み出しています。
- メンタル・成長面: 海外での下積みで培った忍耐強さと適応力。移籍会見で「ゴールに絡むプレーでチームに貢献したい」と語るように、個人成績より集団の勝利を優先。U-19日本代表経験(スペイン遠征など)から、国際基準の視野の広さも魅力。
- 課題とポテンシャル: スピードは平均的で、ハイプレス耐性が今後の鍵。30歳を迎え、経験を活かしたリーダーシップがさらに発揮されそう。サンフレッチェでは、2025シーズンのタイトル争いに欠かせない存在です。
木下選手は「海外で鍛えた身体、日本で磨いた決定力」を融合させた稀有なストライカー。サンフレッチェでの活躍が続き、代表復帰の可能性も秘めています。最新情報は公式サイトやJリーグデータを参照ください。