飯山陽氏の反日本保守党活動の概要
飯山陽氏(イスラム思想研究者、元日本保守党東京15区支部長)は、2024年4月の衆院東京15区補欠選挙での落選後、党内の不満(選挙妨害によるPTSD発症への対応不足など)をきっかけに党幹部(百田尚樹代表、有本香事務総長)との対立を公にし、反活動を開始。主な活動内容は以下の通り:
- メディア露出と告発: 文藝春秋PLUS(2024年12月公開、2025年2月以降複数回再拡散)でのインタビューで「日本保守党に騙されていた」「権力を持たせるべきではない」と告白。寄付金の不透明さ、過激発言、ガバナンス欠如、女性差別発言などを指摘。
- 書籍出版: 2025年頃刊行の『日本保守党との死闘―自由社会の敵―』で、党の「死闘」を詳細に記述。党の言論弾圧や百田氏の「言葉の暴力」を批判。
- SNS・YouTube発信: X(旧Twitter)やYouTubeで党のデマ拡散、誹謗中傷、選挙妨害を繰り返し指摘。党大会映像の矛盾(例: 印税の個人収益化、画像の誤用)をツッコミ。
- 支援団体設立: 「日本保守党の言論弾圧から被害者を守る会」を発足(2025年頃)。寄付を集め、党に対する訴訟対応やカウンター活動を展開。
- 法的対抗: 党側からの複数訴訟(名誉毀損、損害賠償請求、2025年4月提訴)に対し、記者会見(2025年4月23日)で反論。公判報告(2025年5月)で党のスラップ訴訟(言論封じ)を糾弾。
これらの活動は、2024年10月の党分裂騒動から始まり、2025年11月現在も継続中。党側は飯山氏を「怨念系YouTuber」「詐欺師」と呼び、支持者によるネットリンチを助長している。
最新情報(2025年11月時点)に基づく効果の判断
最新のウェブ検索とX投稿分析から、飯山氏の活動は部分的に効果を発揮しているが、全体として限定的と判断される。根拠は以下の通り:
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肯定的効果(達成度: 中程度)
- 党員離脱と支持基盤の揺らぎ: 文藝春秋インタビュー後、多くの党員が「騙された」「真相を知って離党」と表明(X投稿で数百件の証言)。党の寄付金問題(領収書未発行、YouTube収益の不透明さ)が露呈し、保守層の一部で不信感拡大。ジャーナリスト・長谷川幸洋氏(2025年2月YouTube)は「日本保守党をまったく評価しない」と公言し、飯山氏の指摘を支持。
- メディア露出の拡大: 文藝春秋記事が2025年2-3月に複数回拡散(各回数万ビュー)。Xでは支持ポストが数百Likesを獲得(例: 2025年3月ポストで792Likes)。これにより、党の「カルト集団」イメージが一部定着。
- 法的・社会的抵抗の強化: 守る会の公判報告(2025年5月)で党の訴訟が「言論弾圧」と位置づけられ、憲法21条(表現の自由)を盾に反論。党の対話拒否(メディア提案の全て拒絶)が露呈し、民主主義批判の材料に。
否定的効果(限界: 大きい)
- 党の成長継続: 日本保守党は2024年衆院選で議席獲得(比例26人擁立)し、2025年現在も党大会開催(11月頃)。支持者数は安定(Xで党関連ポストのエンゲージメント高く、飯山批判ポストが数百Likes)。百田氏のニコ生配信(2025年2月、元暴力団員ゲストで飯山中傷、2時間配信)で党支持層の結束強化。
- 誹謗中傷のエスカレーション: 党側・支持者の反撃が激化(Xで「キチガイ」「詐欺師」呼び、専門YouTuber登場)。飯山氏への脅迫・ネットリンチ増加(2025年11月ポストで「身の危険あり」言及)。これが活動の心理的負担を増大。
- 保守層の沈黙と分断: 著名保守言論人(WILL、Hanadaなど)の多くが沈黙。Xでは党擁護ポスト(例: 2025年11月「飯山は選挙妨害」主張)が数百Likes獲得。活動が「個人怨恨」と見なされ、広範な支持拡大に至らず。
| 指標 | 効果の証拠(最新情報) | 判断 |
|---|---|---|
| 党員離脱数 | 文藝春秋後、数百人規模の離党表明(X証言) | 中: 基盤揺らぎも、党全体の10%未満推定 |
| メディア影響 | 文藝春秋拡散(2025年2-3月、数万ビュー) | 高: 告発の可視化成功 |
| 法的進展 | 公判で党のスラップ認定(2025年5月) | 中: 抵抗強化も、賠償増額(党側2倍請求) |
| 支持者反応 | Xで支持ポスト数百Likes vs 批判ポスト同等 | 低: 分断固定化、党結束強まる |
| 党成長阻害 | 党大会成功(2025年11月)、議席維持 | 低: 全体影響限定的 |
総合判断: 効果あり(50-60%程度)。党のイメージ悪化と離脱を促すが、党のコア支持層(百田ファン中心)の忠誠心が高く、選挙・資金面での打撃は小さい。活動が「保守内紛」として消費され、外部(中道層)への波及が弱い。
今後の予想
- 短期(2025年末-2026年春): 訴訟の続行で消耗戦化。党側が追加訴訟(名誉毀損追加請求の前例あり)で圧力強化の可能性高く、飯山氏の精神的・金銭的負担増(PTSD再発リスク)。一方、守る会の寄付拡大でカウンター可能。Xでの拡散が続き、党大会批判が次の焦点に。
- 中期(2026年以降): 次の選挙(参院選など)で党の失速要因に。離脱党員の他党流入(自民高市派?)で保守分裂加速。ただし、党が「被害者アピール」で支持回復のシナリオも。飯山氏の新書籍・講演で影響持続。
- 長期リスク: 誹謗中傷のエスカレートで飯山氏の安全懸念(家族脅威言及)。党が「言論弾圧」イメージを逆手に取ったプロパガンダで優位に立つ可能性。効果最大化のため、飯山氏側は中立メディア(NHKなど)へのアプローチ強化を推奨。
この分析は、ウェブ・Xの公開情報に基づく。状況は流動的で、党の公式反論や新告発で変動する可能性あり。
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