ドバイ以外で、国際指名手配犯や経済犯罪者(詐欺、資金洗浄など)が逃亡先として選ぶ人気の都市・地域は、主に以下の特徴を持つ場所です:

  • 引渡し条約がない、または執行が緩い国
  • 富裕層向けの生活環境が整っている
  • 大都市で目立たずに溶け込みやすい
  • ビザや投資で長期滞在しやすい

ただし、2025年現在、国際協力(インターポール、FATFのマネーロンダリング対策強化)で多くの国が逮捕・送還を積極的に行っており、以前ほど「安全」ではなくなっています。

主な逃亡先都市・地域(ドバイ以外)

  1. タイ(バンコク、パタヤ、プーケット)
    観光ビザの更新が容易で、欧米人コミュニティが大きい。サイバー犯罪者や白領犯罪者が潜伏しやすいが、近年は米国などからの引渡しが増え、過剰滞在で逮捕されるケースが多い。
  2. トルコ(イスタンブール、アンタルヤ)
    地中海沿いのリゾートエリアが人気。欧州からの逃亡者が多く、投資で居留許可を取得しやすい。ただし、トルコ警察は国際協力で積極的に逮捕しており、2025年も多くの指名手配犯を送還。
  3. キプロス北部(占領地域、キレニアなど)
    国際的に承認されていないため、引渡しがほぼ不可能。英国人や欧州の犯罪者が不動産を購入して隠れるケースが目立つ。インターポール赤手配犯が複数潜伏と報じられているが、移動が制限されるデメリットあり。
  4. モンテネグロ(ブドヴァ、ポドゴリツァ)
    バルカン半島の美しい沿岸部。投資ビザ(ゴールデンビザ)が取得しやすく、欧州犯罪組織の隠れ家として人気。ただし、EU加盟候補国として国際圧力が増え、近年引渡し事例が増加。
  5. カナダ(バンクーバー、トロント)
    移民が多く、ビザ取得が比較的容易。富裕層の「国籍ロンダリング」目的で注目されているが、米国・欧州からの引渡し協力は強い。
  6. ブラジル(リオデジャネイロ、ベレン)
    大人口で匿名性が保ちやすい。アマゾンへのアクセスも良く、逃亡ルートとして利用。引渡し条約はあるが、執行が遅れるケースあり。
  7. フィリピン(マニラ、セブ)
    英語圏で生活しやすく、金融の秘密性が高い。サイバー犯罪者が集まりやすいが、米国からの圧力で逮捕が増加。
  8. その他注目地域
  • フランス第二都市(リヨン、マルセイユ):人口が多く匿名性が高い。
  • スペイン(コスタ・デル・ソル):英国人犯罪者の隠れ家として伝統的。
  • ロシア(モスクワ、ソチ):政治的保護が得られる場合に限るが、欧米からの引渡しはほぼない。

これらの場所は、富裕犯(知能犯罪)が主に選ぶ傾向があります。一方、暴力犯罪者やテロ関連は引渡し拒否国(ロシア、中国、北朝鮮など)の非都市部を選ぶケースも。全体として、グローバル化とデジタル監視の進展で、永続的な隠れ家は減少傾向です。実際の潜伏場所は個別事情により異なり、公開情報は限定的です。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください