6月10日に行われた、新潟県知事選挙の開票結果が出ました。
この選挙は地方選挙ながら、国政への影響が強い選挙であるとマスコミと野党から選挙前に散々アピールがありました。
そこでこの選挙と開票結果、今後の安倍総理大臣の総裁選3選への道筋をまとめました。
新潟県知事選挙の争点とは?
米山前知事の辞任に伴う新潟知事選挙が6月10日に行われました
この選挙には、自民党と公明党が推薦する、花角英世氏、前海上保安庁次長・元新潟副知事と、野党6党の推薦する、池田千賀子氏、元新潟県議、の事実上の一騎打ちとなりました。
なぜこの選挙が意義が大きいかというと、まずは、全国的に以前政治的問題として争点とされている、原発を続行するか、もしくは脱原発とするかという点がまず政治的な今回の争点の一つとしてあげられていることです。新潟には柏崎刈羽原発の再稼動問題があります。
池田氏は柏崎で生まれ、柏崎市議会議員を2003年から勤めているという地元でもあります。彼女の公式サイトに書かれてある5つの知事選政策の一番目に挙げられているのが、「原発ゼロの新潟」です。それも早期の実現を訴えており、脱原発層を取り込んでの野党の結集としての追い上げ、勝利を目指しました。
一方、花角氏のサイトには、
原発については3つの検証(福島原発事故の原因、健康・生活への影響、避難計画)をしっかり進め、その結果を見極めます。将来的には原発に依存しない社会を目指し、県民の安全・安心を守ります。
と、将来的な脱原発、という表現となっており、これを論点ずらしと野党やマスコミは非難していました。
また、この選挙結果次第では、野党とマスコミが安倍内閣への信任が落ちた、という論点で攻撃することは目に見えており、それを党内で総裁選勝利を目指す派閥も期待している節がありました。例えば、小泉進次郎議員は応援演説要請を断ったという話です。
新潟県知事選挙の結果について
新潟県知事選挙の結果はNHKの報道によると、以下の通りとなりました。
▽花角 英世 546,670票(当選)
▽池田千賀子 509,568票
▽安中 聡 45,628票
個別に見ると、柏崎市では、
• 池田 千賀子 23,871 51.0%
• 花角 英世 21,985 46.9%
いう結果でした。新潟市での花角候補の得票率と、さらに、若い世代の支持、地元企業や支援団体など組織票を集めて、僅差とは言えない差での当選を確定させました。
安倍総理大臣の総裁選3選について
今回の与党推薦議員の地方選挙での勝利は、野党とマスコミの目論見を打ち砕き、さらに、今年9月の自民党総裁選での安倍首相の党総裁の3選への強い追い風になる見込みです。
さらに、国会では、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)実施法案などの重要法案の成立への弾みとなりそうです。
まとめ
新潟県知事選挙は、与党公認の花角氏が、野党6党が党首が新潟入りして安倍非難の演説をするという戦法で池田氏を盛り立てましたが、結果は花角氏の当選となり、逆に安倍総理大臣の総裁選3選の追い風となりました。
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