元日産の社長、カルロスゴーン氏が保釈中にレバノンに逃亡した問題について、国会議員、与党からの意見がありましたのでまとめました。
ゴーン氏レバノンに逃亡「再発防止を国会で議論」
公明・山口代表 ゴーン氏レバノンに逃亡「再発防止を国会で議論」
公明党の山口那津男代表は2020年1月7日、神戸市内で開かれた党兵庫県本部の新春年賀会で、前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告が保釈中にレバノンに逃亡した問題について触れ、
「許されていいはずがなく、(日本は)法の支配が徹底しているということを国際社会に示さなければならない。再発防止策を徹底的に議論したい」
と発言しました。
これが1月20日招集予定の通常国会の争点になるとの見通しを示した。
公明・山口代表は、さらに、出入国を所管する公明党の赤羽一嘉・国土交通相(兵庫2区選出)に対し、
通常国会に向け「これからの国交行政の在り方について説明責任を尽くしてもらいたい」
と期待を寄せた。
参照
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202001/0013016253.shtml
ゴーン氏レバノンに逃亡「日本政府の威信の問題」
2020年初回のフジテレビ「プライムニュース」放送で、菅義偉内閣官房長官のカルロスゴーン氏の逃亡についてお話しされました。
その内容をまとめました。
ゴーン被告逃亡問題には日本政府の威信かけて取り組む
ゴーン被告逃亡問題には日本政府の威信がかかると菅官房長官は認識しております。
反町理キャスター:
保釈中のゴーン被告が違法に出国した事態を、政府としてどう受け止めていますか?
菅義偉内閣官房長官:
事実関係については現在確認中、捜査中。だが、ゴーン被告が不正な手段で不正に出国したことは事実であり、政府として極めて遺憾に思っている。
今回の出国に至った経緯をしっかりと解明して、政府として二度とこうしたことが起こらないような対応を行っているところです。
反町理キャスター:
保釈や出入国管理の制度そのものに問題はなかったでしょうか。今後制度の改正により強化することは?
菅義偉内閣官房長官:
我が国の司法制度は適切に運用されていると思っています。
ですが、こうした事実が明らかになったわけだから、それについて様々な問題・事実関係を解明する。その結果、二度とこのようなことが起こらない体制が必要です。
ゴーン被告の声明:(2019年12月31日)
「私は今レバノンにいる。もはや私は有罪が前提とされ差別が蔓延し基本的人権が否定されている不正な日本の司法制度の人質ではなくなる。日本の司法制度は国際法や条約の下で守らなくてはいけない法的な義務を目に余るほど無視している。私は正義から逃れたのではない、日本の不公正と政治迫害から逃れたのだ。」
反町理キャスター:
ゴーン被告は政治的迫害をされていたと感じていますか?
菅義偉内閣官房長官:
私は全くないと思う。一般の方と同等に扱っている。そこが基本ですから。
反町理キャスター:
15億円の保釈金に加え、今回の脱出にかかった金額を考えると合計25億〜30億という金をかけて脱出したと考えられます。「金があれば国外脱出できる」という先例ができてしまったのでは。
菅義偉内閣官房長官:
法の下の平等が担保されるように、再び不法な手段で不法に出国するようなことが二度とできないようにすることが大事。
反町理キャスター:
このような声明を出していることを見ると、ゴーン被告は逃げ切ったつもりでいる。日本に取り戻す方法はあるのでしょうか。
菅義偉内閣官房長官:
政府としていち早くICPOに申請して、国際手配を受け付けてもらっています。このような様々な外交的な手段を行使しながら行っていきたいと思っている。
反町理キャスター:
日本政府の威信をかけて、政府として取り扱うべき案件と考えているか。
菅義偉内閣官房長官:
これだけの大きな事案なので、当然そう思います。
参照
https://www.fnn.jp/posts/00049681HDK/202001081231_BSPRIMENEWS_HDK
日本政府の威信をかけて、外交的な手段でレバノン政府の協力を取り付けて、ゴーン氏を日本の裁判を受けてもらわねばなりません。
まとめ
ゴーン氏がレバノンに逃亡しました。再発防止を国会で議論、日本政府の威信の問題であるという政府与党の議員の意見をまとめました。