最新情報：ノーベル化学賞の日本人受賞者数（2025年10月8日時点）

2025年10月8日午後（日本時間）、ノーベル化学賞の受賞者が発表されました。京都大学特別教授の北川進氏が、「多孔性金属錯体（MOF/PCP）の開発」により受賞を果たしました。これにより、日本人受賞者は合計9人となりました。 これは、日本人科学者にとって歴史的な快挙で、2025年は生理学・医学賞（坂口志文氏）とともに自然科学分野で2人目の受賞です。

受賞理由の概要

• 北川進氏の業績: 金属イオンと有機リガンドを組み合わせた多孔性材料（MOF）の開発。ガス貯蔵、CO₂分離、薬物送達などの応用で、環境・エネルギー問題解決に寄与。共同受賞者はRichard Robson氏（オーストラリア）とOmar M. Yaghi氏（米国）。

日本人受賞者一覧（1901年～2025年）

以下は、ノーベル化学賞の日本人受賞者9名のリストです。受賞年順にまとめています。

受賞年	受賞者名	所属・業績概要
2000	福井謙一	京都大学名誉教授。分子軌道理論の開発。
2000	白川英樹	筑波大学教授。導電性高分子の開発。
2001	野依良治	理化学研究所理事長。不斉合成の開発。
2002	田中耕一	島津製作所。ソフトレーザー脱離イオン化法（質量分析）。
2008	下村脩	ボストン大学教授。GFP（緑色蛍光タンパク質）の発見。
2010	根岸英一	パデュー大学教授。クロスカップリング反応。
2010	鈴木章	北海道大学名誉教授。クロスカップリング反応。
2019	吉野彰	旭化成名誉フェロー。リチウムイオン電池の開発。
2025	北川進	京都大学特別教授。多孔性金属錯体の開発。

解説と背景

• 累積数: 発表前は8人（野依氏～吉野氏）でしたが、北川氏の受賞で9人に増加。 日本は化学賞で科学分野全体（生理学・医学・物理学・化学）の受賞者数でも世界トップクラスを維持しています。
• 2025年の意義: 2年連続の複数受賞（2024年はなし）。北川氏の研究は、持続可能な材料科学の進展を象徴し、脱炭素社会への貢献が評価されました。
• 今後の注目: 文学賞（10月9日）、平和賞（10月10日）、経済学賞（10月13日）の発表を控え、日本人受賞の可能性は残っています。

詳細はノーベル財団公式サイト（nobelprize.org）やNHK・日経新聞の報道を参照してください。追加質問があればお知らせください！