最新情報:ノーベル生理学・医学賞の日本人受賞者数(2025年10月8日時点)

2025年10月6日、スウェーデンのカロリンスカ研究所により、ノーベル生理学・医学賞の受賞者が発表されました。大阪大学免疫学フロンティア研究センター特任教授の坂口志文氏(京都大学名誉教授)が、「免疫応答を抑制する仕組み(制御性T細胞)の発見」により受賞を果たしました。 これにより、日本人受賞者は合計6人となりました。 これは、日本人科学者にとって7年ぶりの受賞で、2025年は化学賞(北川進氏)とともに自然科学分野で2人目の快挙です。

受賞理由の概要

  • 坂口志文氏の業績: 免疫システムが自己の細胞を攻撃しないよう制御する「制御性T細胞」の発見。アレルギー、自己免疫疾患(例: 1型糖尿病)、がん治療の基盤となり、免疫療法の革新に寄与。共同受賞者はMary E. Brunkow氏(米国)とFred Ramsdell氏(米国)。

日本人受賞者一覧(1901年~2025年)

以下は、ノーベル生理学・医学賞の日本人受賞者6名のリストです。受賞年順にまとめています。

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受賞年受賞者名所属・業績概要
1987利根川進東京大学教授(当時)。抗体多様性の遺伝的基礎の解明。
2012山中伸弥京都大学教授。iPS細胞の開発(再生医療)。
2015大村智北里大学特別栄誉教授。抗寄生虫薬イベルメクチンの発見。
2016大隅良典東京工業大学教授。オートファジー(細胞自己消化)のメカニズム解明。
2018本庶佑京都大学特別教授。免疫チェックポイント阻害剤の発見(がん免疫療法)。
2025坂口志文大阪大学特任教授。制御性T細胞の発見(免疫抑制)。

解説と背景

  • 累積数: 発表前は5人(利根川氏~本庶氏)でしたが、坂口氏の受賞で6人に増加。 日本は生理学・医学賞で科学分野全体の受賞者数でも世界トップクラスを維持しています。
  • 2025年の意義: 2年連続の日本人受賞(2024年は平和賞の日本被団協)。坂口氏の研究は、免疫疾患治療の進展を象徴し、COVID-19後の免疫研究ブームを反映。
  • 今後の注目: 経済学賞(10月13日)の発表を控え、日本人受賞の可能性は残っています。

詳細はノーベル財団公式サイト(nobelprize.org)やNHK・読売新聞の報道を参照してください。追加質問があればお知らせください!

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