長野久義(ながの ひさよし、1984年12月6日生まれ、佐賀県出身)は、読売ジャイアンツ(巨人)と広島東洋カープで活躍したプロ野球選手(外野手・内野手、右投右打)です。通算成績は2,156安打、打率.286、210本塁打(NPB公式記録)。以下に、巨人およびカープでの経歴を時系列で詳述します。
巨人での経歴(2010-2018, 2023-2025)
長野は2009年ドラフト1位で巨人に入団し、主力選手として黄金期を支えました。その後、2023年に再び巨人に復帰し、晩年は若手指導にも尽力。巨人での通算成績は約1,500安打、打率.290、150本塁打(推定)。
- 2010年: ルーキーイヤー
- ドラフト1位(社会人・ホンダから)で巨人入団。ルーキーながら開幕スタメン(右翼)を掴み、打率.305、19本塁打、69打点で新人王候補に。俊足巧打の外野手として「次世代のミスタージャイアンツ」と期待された。
- 日本シリーズで活躍、初優勝に貢献。
- 2011-2014年: 黄金期の主力
- 2011年: 打率.328で首位打者獲得。最多安打(193安打)も記録し、リーグMVP候補に。
- 2012-2014年: 巨人のリーグ3連覇(2012-14)および2012年日本一の中心選手。2012年は打率.301、22本塁打、2013年はWBC日本代表選出(打率.290、15本塁打)。2014年はサヨナラHR(対阪神戦)でファンに愛される。
- この時期、「サカチョーコンビ」(坂本勇人との連携)が巨人打線の象徴に。守備でもゴールデングラブ賞(2011, 2013)を獲得。
- 2015-2018年: 中堅からベテランへ
- 2015年以降、膝・肩の怪我で出場機会が減少(年間100試合前後)。打率は.280前後を維持したが、本塁打は10本以下に。2018年のサヨナラHR(村田修一への捧げもの)は伝説化。
- 2018年オフ、巨人から広島への移籍(FA選手補償)が決定。ファンからは「なぜ長野を?」と惜しむ声が多かった。
- 2023-2025年: 巨人復帰と晩年
- 2022年オフ、広島から巨人へFA復帰(人的補償なし)。背番号7で「原点回帰」を掲げたが、1軍出場は限定的。2023年は打率.270、5本塁打(60試合)。
- 2024-2025年: 2軍中心で調整し、若手のメンタル指導に注力。2025年は1軍17試合(打率.236、0本塁打、3打点)と低調。10月13日、今季限りでの引退を発表。
広島東洋カープでの経歴(2019-2022)
長野は2019年に広島へトレード移籍し、4年間でカープの「赤ヘル魂」を体現し、ファンに愛されました。
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- 2019年: 移籍初年
- 背番号5でスタメン定着(右翼・中堅)。打率.294、13本塁打、45打点と復調。カープのリーグ3連覇後(2016-18)の再建期に、ベテランとしてチームを牽引。ファンからは「長野さん」の愛称で親しまれる。
- 2020-2021年: コロナ禍での奮闘
- 2020年: コロナ短縮シーズンで打率.278、10本塁打。怪我の影響で出場90試合に留まるが、若手(小園海斗ら)への指導が評価される。
- 2021年: 打率.285、12本塁打。代打や守備固めでの起用が増え、「職人」としての役割を確立。
- 2022年: 最終年とFA決断
- 打率.260、8本塁打 出場機会減少も、チームのAクラス入りに貢献。シーズンオフにFA権行使を決断し、巨人への復帰を選択。「巨人で終わりたい」との思いを表明。
経歴の総括
- 巨人(15年): 黄金期の主力として3連覇・日本一を支え、首位打者、最多安打、ゴールデングラブ賞を獲得。通算2,000安打(2022年達成、巨人史上11人目)はキャリアのハイライト。晩年は指導者役としてチームに貢献。
- 広島(4年): トレード移籍後も高い打撃力を維持し、カープの再建期を支えた。ベテランの精神的な柱として、若手育成に寄与。
- 特徴: 俊足巧打(通算盗塁150超)、堅実な外野守備、勝負強い打撃(サヨナラHR多数)。人柄とリーダーシップで、両球団のファンに愛された。
長野久義は、巨人・カープ双方で「プロの鑑」として記憶され、2025年引退は両球団ファンにとって「時代の終わり」を象徴します。引退後のコーチ就任や解説者転身が期待されており、最新情報は巨人公式サイトやXで確認できます。
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