NHKが実施した世論調査(対象:100人以上、住民ベース)の結果を視覚化したもので、自民党の高市早苗新総裁(2025年10月4日選出)に対する国民の期待度を、年齢層別に示しています。質問は「自民高市総裁に期待するか」で、回答選択肢は以下の4つです:
- 赤:大いに期待する
- ピンク:ある程度期待する
- 青:あまり期待しない
- 濃紺:まったく期待しない
横軸は割合(0%〜100%)で、各年齢層の合計は100%です。全体として、高市総裁への期待は中高年層で比較的高く、若年層で低い傾向が見られます。以下に、各年齢層の数値をまとめます。
年齢層別詳細データ
年齢層 | 大いに期待する | ある程度期待する | あまり期待しない | まったく期待しない |
---|---|---|---|---|
総計 | 18% | 34% | 27% | 17% |
20代 | 32% | 39% | 22% | 7% |
30代 | 21% | 31% | 22% | 25% |
40代 | 11% | 35% | 31% | 17% |
18-39歳 | 22% | 56% | 13% | 7% |
40代 | 26% | 47% | 15% | 11% |
50代 | 26% | 37% | 20% | 17% |
60代 | 20% | 35% | 28% | 15% |
70代 | 13% | 26% | 34% | 24% |
80歳以上 | 12% | 25% | 38% | 22% |
※グラフのラベルから、20代は「総計」の下の行、30代は「30代」、40代は「40代」として重複表示されている可能性がありますが、数値に基づき整理。18-39歳は若年層の集計値として別途記載。
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分析
- 全体の期待度: 「期待する」(大いに+ある程度)合計が52%で、NHKの最新世論調査(2025年10月14日発表)と一致します。一方、「期待しない」(あまり+まったく)合計は44%と拮抗しており、高市総裁の支持基盤は安定しているものの、国民の分断がうかがえます。 これは、自民党の総裁選後の「ご祝儀相場」効果(一時的な支持率上昇)が限定的だったことを反映しており、党支持率は総裁選前後の31%前後で推移しています。
- 年齢層別の傾向:
- 若年層(18-39歳): 期待度が非常に高く(合計78%)、特に20代で71%(大いに32%+ある程度39%)と突出。保守層の若手支持や、総裁選での高市氏の「安全保障・経済政策」アピールが響いた可能性が高いです。一方、「期待しない」は20%未満と低く、若者の楽観的な期待が全体を押し上げています。
- 中高年層(40-60代): 期待度は60-70%前後と安定。40代・50代で「大いに期待する」が26%と高く、政策実行力への信頼が見られます。
- 高齢層(70歳以上): 期待度が低下(合計39-37%)し、「期待しない」が50%超。自身の年齢層への政策懸念(例: 社会保障)や、高市氏のタカ派イメージが影響しているとみられます。
- 背景要因: 高市総裁は総裁選で小泉進次郎氏を決選で破り選出されましたが、事前世論調査では高市氏の支持が24-34%でトップを維持していました。 しかし、自民支持層内では小泉氏が優位だったケースもあり(例: 朝日調査で小泉41% vs 高市24%)、今回の結果は無党派層の期待が鍵となった形です。 全体として、物価高対策や外交・安全保障への期待が強い一方、歴史認識や党内結束への懸念が「期待しない」層を生んでいます。
今後の予想
- 短期(2025年内): 高市政権の支持率は、組閣人事や臨時国会(10月21日召集予定)で刷新感を出せば、50%台を維持可能。 しかし、野党との連立模索(国民民主党や維新の参加可能性16-25%)が失敗すれば、支持率は40%割れのリスクあり。 若年層の高い期待を活かし、デジタル政策や雇用対策を前面に出すと効果的です。
- 長期(2026年以降): 高齢層の不信が拡大すれば、参院選での自民苦戦が予想されます。一方、保守回帰の党員票を背景に、中国・韓国へのタカ派外交を控えめに進めれば、無党派層の支持を固められる可能性。 全体として、期待度52%は「微増」基調ですが、政策実行力が試される年となり、支持率変動幅は±10%程度と予測します。
この分析はNHK調査を中心に、関連世論調査を参考にしています。追加の詳細データが必要でしたら、お知らせください。
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