3月26日、プロ野球パリーグの人気チーム、北海道日本ハムファイターズが本拠地を現在の札幌ドームから、北広島市に移転することを発表しました。
札幌ドームのアクセスは悪くなく、なぜ移転なのか知りたいところです。
そこで、この日本ハムの北広島に移転する経緯とその選択の理由、そして移転の時期をまとめました。
日本ハム北広島に移転決定!
日本ハムは札幌ドームから本拠地を移す計画を以前から立てており、候補地として、北広島市、そして札幌市南区の道立真駒内公園の二つを選んでどちらにするのか調査していましたが、この度、移転場所を北広島に決定しました。
ところで、なぜ現在の球場では不満だったのでしょうか?そして、なぜ北広島が選ばれたのでしょうか?その決定の背景を探ってみましょう。
日本ハム北広島に移転決定!なぜ?その経緯と理由は?
現在日本ハムが本拠地として使用している札幌ドームは、日本ハムが所有している自前の球場ではなく、札幌市が所有して、札幌市の第三セクターによって運営されている札幌ドームに使用料を支払って使用している、という現状があります。
そして、その球場使用料を含めた球場使用とその関連費用が非常に高額になっています。
ちなみに、球場使用料だけで年間約9億円、さらに、関連費用(清掃、警備など)が15億円、そして、広告看板代でさらに2億5,000万円球団が支払わないといけない、という状況です。
さらに、球場内の広告料、そして、試合の日の売店や飲食店の売り上げからの利益を得るのはこの場合、球団ではなく、第3セクターとなります。
他、コンサートでドームが使用される場合にかかる一部設備の撤去や再設置の費用も球団が持たねばなりませんでした。
このような現状では球団経営の健全化が無理であり、メジャーリーグのようなボールパーク構想を実現するため、日本ハムは本拠地を移転という、方針を決定しました。この決定が下されたのは2016年末のことでした。
そして、候補地として最終的に残った2箇所、札幌市南区の道立真駒内公園と、札幌市の隣の市である北広島市の2か所を検討しました。
そして、北広島市の方が球団が求める広大な20ヘクタールという敷地を確保できそうなこと、北広島市の球団への支援の姿勢、例えば球場と練習場の敷地の無償貸与や、固定資産税の免除、さらに上下水道整備などの支援、という具体的かつ魅力的なプランを提示しており、球団が北広島市にこの度決定した、というのが今回の決定に至る経緯です。
日本ハム北広島に移転決定!その時期は?
間も無く2018年のプロ野球シーズンが開幕します。日本ハムの本拠地移転は、2023年、すなわち、5年後に新球場を開業させる、というのが現在の予定となっています。
このファイターズの移転計画では、北広島市の「きたひろしま総合運動公園」に、野球場を中心とし、その周辺にホテルなど宿泊施設や温浴施設などの商業施設を配置した、いわゆる「ボールパーク」という形で整備する壮大な計画となっています。
まとめ
日本ハムファイターズが本拠地の球場を北広島に新たに建築するという計画を発表しました。その経緯や北広島が選ばれた理由。移転時期をまとめました。
非常に夢が膨らむ壮大な移転計画ですね。4年後の開幕を楽しみにしたいと思います。
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