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藤浪晋太郎がDeNA入りを決断 15日にも契約合意 阪神在籍の22年以来3年ぶりNPB復帰
マリナーズ傘下3Aタコマを6月にリリースされていた元阪神の藤浪晋太郎投手(31)がDeNA入りを決断したことが14日、分かった。15日にも契約合意するとみられる。阪神在籍最終年の22年以来、3年ぶりのNPB復帰となる。DeNAは現在、借金2で首位阪神に10・5ゲーム差をつけられての3位。大逆転Vへ、剛腕の潜在能力も起爆剤に変える。 【一覧】日米通算64勝!藤浪晋太郎の年度別成績 ◇ ◇ ◇ 藤浪がDeNA入りを決断した。阪神在籍最終年の22年以来、3年ぶりのNPB復帰となる。今年1月にマリナーズとマイナー契約を結んだが、今季メジャー登板はゼロ。6月に3Aタコマをリリースされてからもメジャー再挑戦の道を模索したが、最後は熱心に声をかけてくれたチームで腕を振る覚悟を決めた。 復調気配を漂わせていた中での自由契約だった。今季は3Aで21試合に登板し、2勝1敗4ホールド、防御率5・79。一時は制球難に苦しんで防御率も13点台まで悪化したが、5月18日のアルバカーキ戦からは8試合連続無失点と状態を上げていた。もともと日本人メジャー歴代最速102・6マイル(約165・1キロ)を誇り、潜在能力は日本球界屈指と言われる。そんな右腕に注目したのが、逆襲を期すDeNAだった。 チームはここまでリーグ3位のチーム防御率2・70。シーズン序盤は東、ジャクソン、ケイ、バウアーら先発陣と伊勢、ウィック、入江ら勝ちパターンが安定していた。一方でバウアーが一時は不調で出場選手登録を抹消され、入江も右上腕の神経障害で出場選手登録を抹消されるなど、投手層に不安を抱えている。そこで先発、リリーフのどちらでも起用できる藤浪に白羽の矢を立て、早い段階から獲得調査を進めていた。 12日にはDeNA萩原チーム統括本部長が「あくまで仮の話」とした上で「藤浪選手が望むのであれば我々にもそういった(AIチームなどの)強みはあると思っていますので、対話しながら進めていければ」とラブコールを送っていた。球団はデータやAIの活用にも力を注いでおり、右腕の再生にも適したチームといえる。 藤浪サイドとDeNAはすでに水面下で交渉を続けており、15日にも契約合意に達する見込み。大逆転Vへ、24年日本一チームに起爆剤が投入される。
◆藤浪の横浜スタジアム 15~21年に7連勝するなど通算8勝2敗。勝率8割は通算10試合以上投げた7球場の中でトップと相性が良かった。打撃でもインパクトを残し、13年4月28日には三浦(現監督)からプロ初安打となる二塁打。18年には田中健から阪神投手で81年山本和行以来2人目の満塁本塁打を放った。
◆藤浪晋太郎(ふじなみ・しんたろう)1994年(平6)4月12日生まれ、大阪府出身。大阪桐蔭3年時に甲子園で春夏連覇を達成。12年ドラフト1位で阪神入団。13年にセ・リーグ高卒新人では67年江夏(阪神)以来の2桁勝利。15年最多奪三振。14年日米野球、17年WBC日本代表。22年オフにポスティングでアスレチックス入団。1年目の7月、オリオールズにトレード移籍。24年メッツと契約もメジャー登板なし。今季はマリナーズと契約し、3Aで21試合、2勝1敗4ホールド、防御率5・79。197センチ、98キロ。右投げ右打ち。
- 藤浪晋太郎は2023年にのみMLBでプレーし、2024年と2025年はマイナーリーグで活動。
- 2023年の成績は防御率7.18、7勝8敗、奪三振83、四死球45(79.0イニング)で、制球力に課題が見られた。
- 制球の不安定さが主な失敗要因で、速球の威力はあるが、四死球が多く、打者に打ち返されることが多かった。
藤浪晋太郎は2023年にオークランド・アスレチックスとボルチモア・オリオールズでプレーしました。以下は主な成績です:
- 全体:防御率7.18、7勝8敗、64試合(7先発)、79.0イニング、83奪三振、45四死球。
- オークランド:防御率8.57、5勝8敗、34試合(7先発)、49.1イニング、51奪三振、30四死球。
- ボルチモア:防御率4.85、2勝0敗、30試合(全リリーフ)、29.2イニング、32奪三振、15四死球。
2024年はニューヨーク・メッツと契約しましたが、マイナーリーグ(トリプルA)でプレーし、MLBでの登板はありませんでした。2025年はシアトル・マリナーズとマイナー契約を結びマイナーリーグで調整。
なぜ通用しなかったのか
研究によれば、藤浪の主な課題は制球力で、MLBでは四死球率(BB/9)が5.13と高く、NPB時代(4.2)よりも悪化しました。これにより防御率が高くなり、安定した成績を残せませんでした。特に速球(最速102.6マイル)は威力がありますが、コントロールが安定せず、打者に打ち返されることが多かったです。また、先発からリリーフへの役割変更も影響した可能性があります。
詳細な調査報告:藤浪晋太郎のアメリカでの成績と分析本調査では、藤浪晋太郎投手のアメリカ(主にMLB)での各年の成績と、なぜ通用しなかったのかを詳細に分析します。以下に、2023年以降のキャリアとその背景をまとめます。背景とキャリア概要藤浪晋太郎は1994年4月12日生まれの日本出身のプロ野球選手で、NPBの阪神タイガースで10年間プレー後、2023年にMLBデビューを果たしました。MLBではオークランド・アスレチックスとボルチモア・オリオールズでプレーし、2024年はニューヨーク・メッツ、2025年はシアトル・マリナーズと契約しましたが、いずれもマイナーリーグでの活動が中心です。各年のMLB成績藤浪のMLBでのプレーは2023年に限定されます。以下に、2023年の詳細な成績を示します。データはBaseball-Reference.comを基にしています。2023年シーズンの標準投手成績
シーズン
|
年齢
|
チーム
|
リーグ
|
WAR
|
勝
|
敗
|
勝率
|
防御率
|
試合
|
先発
|
フィニッシュ
|
完投
|
無四
|
セーブ
|
投球回
|
被安打
|
失点
|
自責点
|
被本塁打
|
四死球
|
意四
|
奪三振
|
死球
|
ボーク
|
暴投
|
打者数
|
ERA+
|
FIP
|
WHIP
|
H9
|
HR9
|
BB9
|
SO9
|
SO/BB
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2023
|
29
|
2TM
|
AL
|
-2.0
|
7
|
8
|
.467
|
7.18
|
64
|
7
|
19
|
0
|
0
|
2
|
79.0
|
73
|
65
|
63
|
9
|
45
|
1
|
83
|
7
|
0
|
8
|
357
|
58
|
4.61
|
1.494
|
8.3
|
1.0
|
5.1
|
9.5
|
1.84
|
2023
|
29
|
OAK
|
AL
|
-1.9
|
5
|
8
|
.385
|
8.57
|
34
|
7
|
9
|
0
|
0
|
0
|
49.1
|
52
|
48
|
47
|
6
|
30
|
1
|
51
|
5
|
0
|
4
|
231
|
49
|
4.90
|
1.662
|
9.5
|
1.1
|
5.5
|
9.3
|
1.70
|
2023
|
29
|
BAL
|
AL
|
-0.1
|
2
|
0
|
1.000
|
4.85
|
30
|
0
|
10
|
0
|
0
|
2
|
29.2
|
21
|
17
|
16
|
3
|
15
|
0
|
32
|
2
|
0
|
4
|
126
|
85
|
4.13
|
1.213
|
6.4
|
0.9
|
4.6
|
9.7
|
2.13
|
- 制球力の課題
- Wikipediaの情報によれば、NPB時代は四死球率4.2だったが、MLBでは5.1に悪化。これは、MLBの打者がより厳しくゾーンを攻めるため、制球の精度が求められる環境での適応失敗を示唆します。
- 2023年の45四死球(79.0イニング)は、コントロールの不安定さを如実に表しており、打者にチャンスを与えすぎました。
- 速球の威力とコントロールのギャップ
- 速球は最速102.6マイル(約165km/h)で、威力は十分でしたが、コントロールが安定せず、打者に打ち返されることが多かったです。Forbesの記事では、「100マイルの速球がストライクゾーンに入らないことが多く、110マイルで打ち返されることもあった」と指摘されています。
- Statcastのデータ(2023年)では、被打者の平均出口速度(Avg Exit Velocity)が90.4 mphで、硬打率(Hard Hit %)が44.6%と高く、打者に強い打球を許す傾向がありました。
- 役割の変化と適応の難しさ
- オークランドでは先発として試みられましたが、防御率8.57と失敗。後にリリーフに転向し、ボルチモアでは防御率4.85と改善が見られましたが、安定した役割を確立できませんでした。Athletics Nationの記事では、「先発からリリーフへの移行は一定の成功をもたらしたが、全体的な成績は不十分だった」と評価されています。
- MLB環境への適応
- MLBのレベルでは、NPBよりも打者のレベルが高く、制球の精度が求められます。藤浪の投球スタイル(三振を狙う投球)は、コントロールが安定しない場合、逆効果となり、四死球や長打を許す結果となりました。