カレー事件の詳細解説と分析
事件の概要
この「カレー事件」は、日本保守党の内部対立を象徴するエピソードとして、2024年4月9日(東京15区補欠選挙告示前日)に発生しました。党から立候補した飯山陽氏(当時候補者、後に離党)が、選挙事務所(江東区近辺)で夕食のカレーを食べられなかったという小さな出来事が、党幹部の百田尚樹代表と有本香事務総長との信頼関係の亀裂を露呈し、離党騒動に発展。2025年10月13日、YouTubeチャンネル「ReHacQ―リハック―」での生配信で、ひろゆき氏(西村博之氏)が百田氏・有本氏と電話で対談し、この事件を追及したことで再燃。ひろゆき氏の鋭い質問に対し、百田氏・有本氏が感情的に反論する「舌戦」が話題になりました。
主な争点は「飯山さんに出したか、出さなかったか?」というシンプルな事実確認ですが、背景には党内の人間関係、運営の杜撰さ、離党者の「いじめ」主張が絡み、保守層の間で「どっちが正しいか」の論争を呼んでいます。東スポWEBの記事では、ひろゆき氏が「カレーは出されなかったのは事実ですよね」と迫り、有本氏が「事情を分かっていない」と切り返す様子が詳細に報じられています。 0
時系列と詳細な経緯
- 2024年4月9日:事件発生
- 場所:東京15区選挙事務所(江東区近辺、CoCo壱番屋が徒歩圏内)。
- 状況:飯山氏が選挙活動を終え、夕方(約18時頃)に事務所に戻る。党スタッフがCoCo壱のカレーを持ち帰りで注文(飯山氏の分を含む)。
- 問題点:飯山氏が一時的に離席中、スタッフが飯山氏の分まで食べてしまい、残りがゼロに。追加注文の形跡なし。有本氏が事前に「飯山さんの夕食はこっちで用意する」と約束していたのに、連絡・フォローなし。
- 飯山氏の行動:空腹のままタクシーでホテルへ移動(事務所-ホテル往復で休息時間わずか30分)。後日、配信で「カレーを食べていない」と発言し、百田氏が「カレーはもうない」と返すやり取りが発端。 3 13
- 2024年4月以降:離党と暴露
- 補選落選後、飯山氏が党を離党。YouTubeやnoteで「いじめ」「カレー事件」を告発。百田氏・有本氏側は「ミス」「飯山氏の勘違い」と否定。
- 飯山氏の主張:有本氏の約束違反が象徴する「仲間外れ」「集団いじめ」。本『日本保守党との死闘』(2025年刊)で詳細暴露。 8
- 百田・有本側主張:単なる「注文ミス」。スタッフは仕事中、飯山氏はホテルで自力で食事を取れたはず。食費は党負担。 2 13
- 2025年10月13日:ひろゆき氏との舌戦(ReHacQ配信)
- 配信内容:百田氏・有本氏が電話出演。ひろゆき氏が「保守党の揉め事が多い理由を探る」としてカレー事件を追及。
- ひろゆき氏: 「カレーは出されなかったのは事実ですよね?」「飯山さんに出したか、出さなかったかを聞いているだけ。」
- 有本氏: 「引っ掛けようとするのはやめてもらいたい。カレーも出さないでどうのこうの、事情を分かっていない。」(怒鳴り声やうめき声がXで話題に)。
- 百田氏: 「今こんなこと話して何の意味があるんだ!」と苛立つ。
- 配信後、ひろゆき氏が「2人が退出した後に追及した理由」を説明:党の内紛パターンを分析するため。 0
- X反応:東スポ記事共有が爆発(数万ビュー)。「有本無双(?)」vs「有本怖い」「保守党ヤバい」の二極化。支持者からは「くだらない揚げ足取り」、批判者からは「謝罪すれば済むのに」との声。 15 16 22 29
分析:なぜ小さな事件が大炎上?
- 心理・人間関係面:カレー1杯のミスが「いじめ」の象徴化。飯山氏側は「信頼の崩壊」(出馬要請時の有本氏の「あなたしかいない」発言とのギャップ)を強調。百田・有本側は「取るに足らない」と矮小化するが、謝罪の欠如が火に油。ひろゆき氏の論法(事実確認のみ)は、感情論の百田・有本氏を追い詰め、視聴者に「隠蔽体質?」の印象を与えました。 2 3
- 政治・党運営面:日本保守党の弱点暴露。2024年の補選落選後、離党者続出(飯山氏、竹上裕子氏、河村たかし氏)。カレー事件は「女性候補への配慮不足」の象徴で、ひろゆき氏が指摘する「相棒(有本氏)の腰巾着ムーブ」が党の硬直性を示す。保守層の支持基盤(高齢男性中心)が、こうした内紛で離反リスク大。 4 5
- メディア・SNS面:Xで「#飯山カレー事件」がトレンド化。東スポのセンセーショナル記事が拡散を加速。ひろゆき氏の配信視聴者は中道層が多く、保守党の「ヤバさ」を広め、党のイメージダウンに寄与。逆に、党支持者は「ひろゆきの陰湿さ」を批判。 17 20
- 全体評価:本質は「ミス」だが、党のコミュニケーション不足が拡大要因。ひろゆき氏の追及は中立的ですが、結果的に飯山氏側の「被害者」イメージを強化。保守党は「政策本位」をアピールするが、内紛が政策議論を埋没させています。
今後の百田尚樹日本保守党の予想
日本保守党は2023年結党以来、国政政党化(2024年衆院選で3議席獲得)で勢いを増しましたが、2025年現在、内紛が慢性化。カレー事件のような小競り合いが離党連鎖を招き、支持率はピーク時(約5%)から低下傾向(直近世論調査で3%前後)。 7
- 短期(2025年末まで):河村氏離党騒動(ヌンチャク事件関連の刑事告訴)と連動し、党分裂リスク高。百田氏の「口の悪さ」(ひろゆき氏指摘の「30超えたら子宮摘出」発言撤回騒ぎ)が再燃すれば、女性支持離反加速。X支持層は忠実だが、全体支持は横ばいか微減。次期都議選(2025年夏)で有本氏落選なら、党の求心力低下必至。 4 42
- 中期(2026年参院選まで):政策(LGBT反対、移民制限)で保守票固め可能だが、内紛解決なければ議席減(現在3→1-2)。島田洋一氏のような若手議員の離脱リスクあり。百田氏の「どついたろか」体質が司法トラブル増やせば、政党助成金返還圧力も。 44
- 長期(2030年まで):存続は可能だが、「百田依存」の限界露呈。後継者不在で縮小均衡か合併(参政党など)。ポジティブシナリオ:内紛収束で「反自民保守」のニッチ市場独占、支持率7%超え。ネガティブ:離党ドミノで解党危機。鍵は有本氏の「相棒」機能強化と、謝罪文化の導入。 5 46
総じて、党の「熱狂的」魅力は武器だが、内省不足がアキレス腱。カレー事件は「笑える失敗」ではなく、党の成熟度を問う鏡です。保守勢力再編の渦中で、百田氏の次の一手が注目されます。